24Jul
今年のステイホーム期間中に、世の中では「断捨離」を敢行する人が増えたのだそうです。それを聞いて、なるほどそういう手もあったのだなと、後から気がつく我が家は、汚部屋寸前のものの多さです。
これをプロの方にそっくりやってもらえるのなら、なんて極楽。それとも、プロとはいえ他人に家に入られることが別のストレスを生むのかなあ?と考えてみたり。いや、それを依頼するだけの予算がない事実がさらに別のストレスやろ(笑)
もしあなたがキャリアウーマンで、プロフェッショナルとは言え、異性の家事代行者が家に入ってくるとなれば、さて、反応はどうなるでしょう?
TBSの新ドラマ「私の家政夫ナギサさん」は、働く女性とおじさん家政夫という、奇妙な取り合わせの二人の交流を描きます。
相原メイ(多部未華子)は製薬会社のMRとしてバリバリ働く女性。メイの28歳の誕生日に赴任してきた新上司の古藤(富田靖子)にチームリーダーに任命される。その日、自宅のマンションに帰宅すると、散らかった部屋を片付けようとしている見知らぬ男性と遭遇。それは、妹の唯(趣里)が誕生日プレゼントとして4日間の契約で派遣した、プロの家政夫・ナギサ(大森南朋)だった。
メイが自宅を汚部屋にするほどに仕事に打ち込んでいるのは、幼いころに母(草刈民代)に「男に負けずバリバリ働く女性になれ」と言われて育ったから。母が、将来の夢を「おかあさんになること」と語る幼い娘に対して「おかあさんなんてつまらない。そんなこと言わないで」と刷り込んだのは、自分がそうしたかったから。ちょっと毒親めいた母の呪縛から逃れられない長女としての宿命に、痛々しさを感じてしまう部分もあります。
他人が、しかも異性が部屋に入ることに抵抗を感じたメイですが、仕事に集中すると家事は二の次。しかし母の呪縛は「仕事と家事の両立」でもあるので、母の突然の訪問に際して、ナギサの助けを求めざるを得なくなります。
ここから始まる奇妙な雇用と信頼関係。自分の仕事に対しての向上心はもちろん、後輩の指導や婚活など、やるべきことが山積の28歳というお年頃の女性の、自分探しドラマとなっているようです。
そして、中年男性ながらプレミアム級の家政夫だというナギサさんにも、おそらくそこに至るまでの紆余曲折があったに違いないという伏線が張られています。
キャリアウーマンと中年男性家政夫の交流は、どんな方向に流れていくのか?自分の部屋以上に散らかっているメイの心情の片づけを見守りたいですね。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第1005号)
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