menu

テレまめ

ラブコメ!【恋はつづくよどこまでも】

この冬のドラマは異常なまでに「医療系ドラマ」が多い。これはどなたもお気づきのことだとは思います。「アライブがん専門医のカルテ」「病室で念仏を唱えないでください」「トップナイフ・天才脳外科医の条件」「病院の治しかた─ドクター有原の挑戦─」「心の傷を癒すということ」など、診療科も違えば、物語のテイストも様々です。

病気やケガなど、病院にかかることはどんな人にも可能性があるので、それだけ思わぬアクシデントや深い人間ドラマを内包した場所であるのですね。

そりゃもう旅好きのOL三人組や葬儀屋が、毎度毎度、殺人事件の現場に出くわすよりかは。

さて、その中で「恋はつづくよどこまでも」は、医療にまつわる人間ドラマを絡めながらも、ベースはラブコメであり、「いくらなんでも医療もの多すぎ!」とお嘆きの貴兄のご要望にも報いるかと存じますですよ。

佐倉七瀬(上白石萌音)は、修学旅行で訪れた東京の街で、たまたま心臓病の女性が倒れた場面に遭遇し、咄嗟に大声で助けを求めた。そこに偶然通りかかった医師の天堂(佐藤健)が応急処置をする。天堂に対応を褒められた七瀬は、天道に一目惚れ。一念発起し、看護師になり天堂のもとで働くことを目指す。

そしてついに看護師の資格を取り、天堂と同じ病院に就職した七瀬は、勤務初日に天堂を見つけて愛の告白をするが、天堂は見事にスルー。

天堂は同僚から「魔王」とあだ名されるほどに仕事に厳しく、その魔王に無謀にもアタックしたことで、七瀬は「勇者」と呼ばれることになる。

医療ものというと、院内での覇権争いとか、難病と戦うとか、死に直面するとか重いテーマに身構えてしまいそうですが、こちらは舞台こそ病院であるものの、ジャンルとしてはラブコメだととらえてもいいのではないかという気がします。

意気込み空回りのドジっ子奮戦成長記であり、スーパーポジティブシンキングに元気と勇気を充電してもらう感じです。

もちろん看護師として、患者さんとのふれあいの部分もありますが、医師ではない立場で人間として命に向き合う展開が温かさを感じさせるドラマでもあります。

ときどき、七瀬が「勇者ちゃん」と呼びかけられた次の瞬間、衣装がRPGの勇者風コスチュームになっているのも、コミック原作らしい遊び心として楽しめます。

看護師としての成長は、魔王と勇者の恋の進展にリンクするのか?そんなラブコメです。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第983号)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

お知らせ

スポンサードリンク

特別企画

関連サイト

アーカイブ