28Jan
テレビドラマを見るときに、ちゃんと画面に正対している人ってどれくらいいるのかしら。よっぽど好きな推し俳優さんが出演している時には、正対どころか正座もしちゃうほどですが、特に主婦の方は家事をしながらとか、ほかの用事を同時進行している人もいるのではないでしょうか?
そんな「ながら族」の手を止めさせようという趣向なのか、ドラマの中に数々の小ネタが仕込まれていることが、最近多いようです。
NTV「3年A組─今から皆さんは、人質です─」の中で、菅田将暉さんが、おとなし系の美術教師かと思いきや、殴りかかってきた生徒に反撃する場面での「こう見えてもアクション俳優を目指してたんだ」というセリフに、菅田さんが「仮面ライダーW」に出演していた頃からのファンは歓喜したはず!
かたや、テレ朝「ハケン占い師アタル」で無気力な新人社員を演じている志尊淳さんがヒーローもののイベント企画のアシスタントを命じられる場面で言ったセリフが「戦隊ヒーローとかゼロ興味」。イヤイヤイヤ、あんた「トッキュウジャー」のレッドだったし!
TBS「メゾン・ド・ポリス」で学校PTAでの人間関係を巡る事件の捜査のために、公園に集うママ達に聞き込みをしようとした夏目(西島秀俊)が、咄嗟にひより(高畑充希)と夫婦を装う場面。一方的に「おい、結婚するぞ」と歩みだした西島さんの背中に向かって「親子だろう」と毒づく高畑さんでしたが、もちろんこれは朝ドラ「とと姉ちゃん」で親子の設定だった二人だからこそですね。
先日のコラムで伊達(近藤正臣)の大物感が「水戸黄門」のようだと言いましたが、第2話でその正体が元副総監だと判りました。まさに「先の副将軍」ならぬ「先の副総監」。そして三河屋の草介(竜星涼)がうっかり八兵衛と言ったものの、いつもご飯やおやつのことを考えている高平(小日向文世)が八兵衛で、草介は、神出鬼没で立ち去ったあとに手紙が残されているといったところは飛猿なのかも?という気がしてきました。
かつて「あまちゃん」や「真田丸」でも、ストーリーの中に巧みに組み込まれた小ネタを見逃さないようにするのは、ドラマ好きの本領発揮とも言えますね。ドラマ好きを喜ばせるために、さらなる小ネタ仕込みを期待したいところです。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第930号)
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