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テレまめ

「ひよっこ」で「あまちゃん」の「とと姉ちゃん」【メゾン・ド・ポリス】

お屠蘇気分も抜けて通常営業モードに戻れましたか。早いもので、今年もすでに24分の1が終わろうとしています(笑)。

まだまだスペシャル番組の放送もありますが、冬期のドラマが始まっております。昨年末のこの場で、今回は弁護士ドラマが多いと言いましたが、その他に刑事ドラマも健在でして「事件モノ」が圧倒的に多い印象です。とはいえ、各番組ともに様々な切り口でアプローチしてきているようです。

TBSの金曜ドラマは「メゾン・ド・ポリス」。浅い語学力で直訳すると「アパート警官荘」。

新米刑事の牧野ひより(高畑充希)は、人が焼かれる動画がネットにアップされるという、5年前に発生した「デスダンス事件」に酷似した殺人事件を捜査するにあたり、当時の担当刑事・夏目(西島秀俊)を訪ねて、とある洋館に赴く。

夏目はひよりを拒否しようとするが、館の主の伊達(近藤正臣)に半ば強引に招き入れられる。

中にいたのは、捜査一課主任の夏目の他に、所轄叩き上げ刑事の迫田(角野卓造)、科捜研のエキスパート・藤堂(野口五郎)、気遣いの警務課・高平(小日向文世)、そして伊達も正体不明ながらも警察の上層部に顔が利く重鎮の風格。彼らは全員が警察OBであり、この屋敷をシェアハウス「メゾン・ド・ポリス」として共同生活をしていた。

ひよりの肩書きから、捜査のために夏目を訪ねたと見抜いた住人たちは、ヒマつぶしに捜査協力させろと言い出す。

高畑さんと西島さんといえば、朝ドラ「とと姉ちゃん」での親子役。子供時代にお父さんが亡くなる設定だったので直接の共演は最終回だけでしたが、朝ドラでは娘のことを優しく見守る存在だった西島さんが、ここでは高畑さんことひよりを叱咤罵倒の嵐です。

ひよりは刑事になりたてで、熱意こそは人一倍であるものの、情に絆されやすくて、いささか短慮なところもあり、つい「甘ちゃんだなぁ」と感じてしまう新人。だからこそおじさん達から「ひよこちゃん」と呼ばれてしまうのか…、ん?なんだか朝ドラが複数混在ですね(笑)

さらに、ちょっと見では冴えないおじさんたちが実は高いスキルを持っていて、中でも主の伊達さんの「一体アナタは何者なの?」という大物感が「水戸黄門」を彷彿とさせます。シェアハウスに出入りする三河屋の草介(竜星涼)がこれまた「うっかり八兵衛」的です。もっと加えると、夏目がアイロンがけをしながら事件の真相を閃くところは「一休さん」かも。

「OBたちの捜査会議」は世間的には非公式であるために、事件解決の手柄を取ったことにされたひよりは、このチームのリーダーとなって次なる事件に挑みます。猟奇事件、どんでん返し、真相究明、新人の成長物語。そしてここに、昨今ブームの「おじさま萌え」と盛りだくさん。

ひよりと夏目のそれぞれの過去にも何か潜んでいそうですし、ふたりの温度差&デコボコのバディも楽しめそうです。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第928号)

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