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テレまめ

ピョンチャンのチャンピオン

コリアン・ジャーナリストの辺真一(ピョンジンイル)氏が、平昌(ピョンチャン)オリンピックの開幕直前に「私の愛称はピョンちゃんですよ」と仰ったのが忘れられません。ということでコンバンハ。

始まっております、冬季五輪。日本人選手の活躍は確かに嬉しいし、気になるものの、過剰に盛り上がる風潮が、無責任に依存する姿を見せられているようで、どうにも一歩引きたくなる感情があるのも事実なんです。

複数の選手が選出されているにも関わらず、特定の選手しか注目されなかったり、その注目選手が入賞を逃したら「ガッカリ」だと表現したり、メダルの数や色にこだわる傾向に閉口してしまうのは私だけなのでしょうか。

スノーボードのハーフパイプ競技で銀メダルを獲得した平野歩夢選手。平野さんの憧れの存在なのが、今回の金メダリスト、アメリカのショーン・ホワイト選手です。

ショーンは2006年、2010年と五輪を連覇。三連覇を期した2014年ソチ大会では技に失敗するなどしてメダルを逃し、同大会に初出場した平野選手は銀メダルを獲得して、冬季五輪の史上最年少メダリストとなりました。

その後、両選手ともに大きな怪我をしましたが、不屈の信念を持って復帰、ピョンチャンでの対決では異次元とも言える大技の応酬となり、結果はショーンが金、平野は前回と同じ銀となりました。

ケガを治すのも、トップアスリートに戻るためのリハビリも、何よりその恐怖心の克服も想像を絶するものだったと思いますが、それを成し遂げたのは、憧れであり、ライバルであるお互いの存在があったからこそなのでしょう。今回、平野は負けたということにはなりますが、これはまだ大きな物語の途中に過ぎない気がします。

リオ五輪の時に、絶対に負けないと誰もが信じた吉田沙保里選手が、吉田に憧れていたマルーリス選手に破れました。いわゆる「恩返し」ですが、これで吉田選手は諦めるのでなく、東京での雪辱を誓いました。物語は終わりません。

日本中が歓喜に沸いた、フィギュアの羽生選手と宇野選手のワンツーフィニッシュ。解説者である元選手の織田信成さんが感涙する姿に、冬季五輪の雪を溶かす熱い男こと松岡修造さんは「本田武史さん、高橋大輔さん、そして織田さんもふくめて、羽生・宇野両選手が行けたのはそこから繋がっているからだ」とコメントしました。これもまた、壮大な物語の一部なのだなあと実感するのです。

アスリートに限らず、人はミスに落ち込んだり、くじけたりの繰り返しではありますが、ミクロな視線とマクロな視界で考えてみれば、気持ちが楽になれる。そんなヒントをくれるオリンピックなのでした。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第882号)

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