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テレまめ

テレビの中の消しゴム

ウチの大学生の息子はピアスの穴を開けているんですが、彼がピアスしたいと言ったときに冗談で「そんなんじゃ、時代劇に出られないよ」と返事してみた母です(笑)。別に息子は役者志望ではありません、念のため。

先日、とあるドラマで、男優さんの耳たぶにピアスホールがあるのが目につきました。現代劇ではあったのですが、その役の設定が生真面目で地味な感じだったので、なんだかキモチ的に引っかかってしまうのは否めませんでした。

俳優であり、ロックバンド「RIZE」のドラマーでもある金子ノブアキさんは、他のメンバーやアーティストがタトゥーを施すなかで、この界隈ではちょっと珍しいノータトゥーのひと。ご本人は「温泉には入れないから」というのを理由にしているようですが、無論、俳優業に制限が出ることを避ける意味合いもあるのだと思われます。

時代劇のロケを行うときに、その時代には有り得ない人工建造物が映りこんでしまう場合は、かつては様々な手段でカモフラージュをしていたのだと聞きました。例えば、電信柱にムシロを掛けて隠すとか、カメラのアングルで電線が映らないようにするとか。それでも完成した映像に飛行機雲が映っていたなんて話もありますが。

デジタル画像の時代になってからは、映ってほしくないものは跡形もなく消せるって言うじゃないですか。昭和のオバチャンは驚きですよ。何もないところからフルCGで作品ができる時代ですし、特殊メイクの技術もかなり進歩していますから、ピアスホールを隠すとかも容易くできる時代も近いでしょう。より、時代考証に無理のない形が実現されていくでしょうね。

だけど、それはあくまでもドラマの中だけで、この技術がフェイクニュースに悪用されないことを願いたいものです。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第947号)

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