30Oct
先週「奥様は、取り扱い注意」の巻で色々と列挙した番組を振り返りつつ。
弱い立場の者が、強いもの、権力のあるものにも屈せず立ち向かって打ち負かすという構図といえば、「水戸黄門」「暴れん坊将軍」にあらず。黄門様もましてや将軍様も権威権力のカタマリでして、「必殺仕事人」や「大江戸捜査網」も他人に丸投げの上、人知れずカタを付けているので、溜飲が下がるのは実際のところ視聴者だけなワケです。
形勢逆転、起死回生、満塁ホームラン!的な痛快劇となれば、時代劇からぐっと離れて裁判モノになるかも。でもやっぱり、弁護士にせよ検事にせよ、専門家に依頼するわけだから丸投げに近いかも。自分たちのチカラで勝負!ということになると企業に関連したドラマという事になってきます。
サバカレーの「コーチ」、エンピツネズミの「恋ノチカラ」(ともにフジ)などもありますが、やはり「下町ロケット」(TBS)の記憶が新しいですね。「下町」と同じ池井戸潤さん原作の「陸王」が今期の日曜劇場で放送中です。
100年の歴史を持つ足袋の老舗「こはぜ屋」の4代目社長・宮沢紘一(役所広司)は、足袋の需要の減少や設備の老朽化など、営業に関して艱難な状況が続く中、懸命に資金繰りを続けていた。
取引銀行の融資係・坂本の助言により新規事業の案を模索していたところ、素足感覚のランニングシューズを開発することを思いつく。先代から仕える大番頭の富島(志賀廣太郎)は、こはぜ屋では過去にもシューズ開発を試みて失敗したことから、強く反対するのだが…。
池井戸作品という事もあり、もうひとつの「下町ロケット」的な感じがありますが、「下町」にも出演していた竹内涼真さんや佐野岳さんが陸上選手役で出ています。ちなみに、その選手たちが出場するマラソン大会の協賛企業が、「下町ロケット」に出てきた「帝国重工」と、SPドラマ「READERS」の舞台となった「アイチ自動車」になっていたのに気がついた方いらっしゃいますか?(笑)
大きなシェアを誇る大手メーカーに挑んでいくことになる零細企業。今のところ、目の前には困難が立ちはだかり、行く手の見えない状況ですが、「下町ロケット」同様に、ここからの逆転ホームランを大いに待ち構えています。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第867号)
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