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テレまめ

奥様は、必殺チャーリーズ桃太郎ハングマン

新番組のカラーを見分けるときにポイントとなるのは、主演俳優という場合もありますが、原作者や脚本家の名前というのも強い要素ですよね。

三谷幸喜さん、北川悦吏子さん、岡田惠和さん、宮藤官九郎さん、遊川和彦さん、古沢良太さんなど、その名を見ただけで「合格!」と言いたくなる面々ですが、ワタクシ的に最近、間違いなくこの中に入ってきたのが野木亜紀子さんと金城一紀さんです。

野木さんといえば「逃げるは恥だが役に立つ」などで、原作モノを鮮やかに映像に転換する方、対して金城さんは書き下ろしモノの脚本で見るものを驚かせ、そしてザワつかせるテクニックの方です。今期は金城さんの新作「奥様は、取り扱い注意」が日本テレビでオンエア中です。

奥様は取り扱い注意2

教会の前に捨てられた一人の赤ん坊。その子は美しく成長した後、世界を股にかける特殊工作員となって、危険と隣り合わせのスリリングな毎日を送っていた。

だが彼女はその生活を一旦リセットし、新たな戸籍を入手して菜美(綾瀬はるか)という普通の女性として、新たな人生を歩み始めた。

普通の仕事に就き、合コンで知り合った伊佐山勇輝(西島秀俊)と恋をして結婚し、閑静な住宅外に引っ越してきた。優里(広末涼子)、京子(本田翼)という主婦友達もでき、不器用ながらも専業と主婦として穏やかな生活を手に入れたが、半年も経った頃、菜美は平穏な生活に飽きてしまった。

一見平凡な人物が、実はキレッキレのアクションで悪者をバッタバッタとやっつけていく…もう、時代劇の勧善懲悪の爽快感そのものなんです。

視聴者はその「実は」を知っている。その優越感は水戸黄門であり、暴れん坊将軍であり。身分にひれ伏すわけではないので、桃太郎侍であり、必殺仕事人であり、大江戸捜査網でもあり。主婦が主人公なので奥様は魔女であり、優里たちとのトリオで行動する姿は三姉妹探偵であり、チャーリーズエンジェルであり。そしてスパイ的行動なのはザ・ハングマンでもあり。ツーカイ系活劇の要素をふんだんに感じられるドラマです。

でもね、金城さんの脚本なんですよ。「SP」といい「BORDER」「CRISIS」といい、最終回はなんだかザワザワした心情にさせられる終わり方をする金城さんの脚本ということで、このまま痛快劇で終わるわけはないと、心のどこかで期待するような、不穏なザワツキがすでに蠢き始めているのも事実です。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第866号)

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