18Feb
テレビの長寿企画は数々あれど、NHKの朝ドラと大河ドラマはその両巨塔ですね。
先日、「日本人のおなまえっ」(NHK)でも歴代の大河ドラマに関してトリビアデータが紹介されていましたが、「大河ドラマ」という言い方は、制作したNHKが大々的に銘打ったわけではなく、新聞記者が番組を端的に形容するためのニックネームのように発案したのが定着したのだとか。しかもそれは第2作目の「赤穂浪士」から。そしてそれ以降は、作品は変わっても「大河ドラマ」としては途切れることなく継続されることになるのです。
そんなにもすっかり馴染んだ「大河ドラマ」の呼び名ですが、ドラマのタイトルに正式に冠として付くようになったのは、意外にも2004年放送、通算第43作目の「新選組!」が初。40年余も非公式だったんですね。
朝ドラは現在放送中の「まんぷく」が通算99作目、そして大河ドラマは1月から始まった「いだてん」が58作目の作品となります。
朝ドラが新人・若手の登竜門的イメージがあるのに対して、大河ドラマの主演は大物と認められた感が伴います。物語の構成によって、主人公が複数いる場合もあるのですが、主演という括りでちょっと大河58作を見てみました。(参考:NHK大河ドラマ一覧表:テレビる毎日)
大河ドラマの主演
回数
4回
- 西田敏行 山河燃ゆ、翔ぶが如く、八代将軍吉宗、葵徳川三代
3回
- 石坂浩二 天と地と、元禄太平記、草燃える
2回
- 緒形拳 太閤記、峠の群像
- 平幹二朗 樅ノ木は残った、国盗り物語
- 加藤剛 風と雲と虹と、獅子の時代
- 三田佳子 いのち、花の乱
- 二代目松本白鸚 黄金の日日、山河燃ゆ
二代目松本白鸚さんは市川染五郎(六代目)と松本幸四郎(九代目)の名前でそれぞれ1度ずつ主演されています。「黄金の日日」で主演した呂宋助左衛門の役で「真田丸」に再登場したのも話題になりました。
親子二代
- 緒形拳(峠の群像)と緒形直人(信長KING OF ZIPANGU)
- 18代目中村勘三郎(元禄繚乱)と六代目中村勘九郎(いだてん〜東京オリムピック噺〜)
勘三郎さんが「元禄繚乱」に主演したときは襲名前の五代目勘九郎名義でしたからちょっとややこしいですけどね(笑)。
祖父と孫
- 二代目尾上松緑(花の生涯)と四代目尾上松緑(葵徳川三代)
ジャニーズ事務所
- 東山紀之(琉球の風)
- 香取慎吾(新選組!)
- 滝沢秀明(義経)
- 岡田准一(軍師官兵衛)
- 本木雅弘(徳川慶喜)※元ジャニーズ
全58作の中での割合は大きいですね。
1クールで区切られることが多くなったテレビドラマですが、壮大なスケールで描かれる大河ドラマは、観る側も壮大な気持ちで構えていたいと思える時間。今後大河ドラマ自体にも歴史が刻まれて行くのでしょうね。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第933号)
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