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テレまめ

あっちもこっちも。【なつぞら】

個人的に家族の生活リズムが変わったこともあるのですが、この春からは必ず、朝7時30分からBSの朝ドラ「なつぞら」をがっつり腰据えて見ております。(もちろん8時からの地上波もがっつり。)

そりゃあもう、TEAM NACSから3人も出演していることもありますが、100作目を記念して歴代ヒロインが現時点で7人出演、そしてそれ以外にも美男美女が大渋滞を起こしそうな勢いで出演されているので、毎日が目の正月。

さらには、従来の朝ドラでは、主人公の移動に伴って物語の舞台が故郷から新天地(おもに東京)に変わると、故郷のことはすっぱり忘れ去られる傾向が多かったように思うのですが、今作では、十勝編が終わる前に東京へ兄を探しに行く展開があったり、東京編が始まっても折に触れて北海道の人たちの現況や表情が織り込まれていくことがあったりで、溢れるほどの豪華キャストが無駄遣いされずに、物語も大きな軸を据えたまま拡がりを見せて行くようで、ますます楽しみが増えます。

ちょうどドラマの中では、なつ(広瀬すず)と天陽(吉沢亮)の想いは通じ合っているもののお互いの目指すもののために離れ離れになること、家業を継ぐために修業中の身でありながらも役者への夢が捨てきれない雪次郎(山田裕貴)の進退など、「ふたつを選べない」というジレンマも描かれます。

通信システムや移動手段が限られていた当時では、それも致し方ないこととして、物語の重要なポイントとなりますが、現代にしてみれば首都と地方を繋ぐ手段も、二足のわらじを履く生き方も、柔軟な発想で可能になってきています。

かつては「不退転の決意」を強いられた生き方も、時代の流れとともに、様々な多様化が可能になってきたことが、場面の切り替わりの合間にふとよぎったりします。

多面性の一部をドラマの舞台に見つけてしまったのは、ちょっと深読みでしたでしょうか。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第951号)

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