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テレまめ

漆黒に輝け〜ドラマの中の悪いヤツ

いやぁ~年末ですねぇ。テレビ的には、10月期のドラマが最終回を迎える時期です。今期のドラマは豊作でしたね。期待値の高さと、それに応えるドラマのストーリー、演出、キャスティング、面白味は様々でしたが、多くのドラマの中で出色の存在感を示していたのが、「悪いヤツ」たちです。

サイレーン 刑事×彼女×完全悪女(関西テレビ・フジテレビ)

橘カラ(菜々緒)の、殺人という行為そのものが彼女のアイデンティティだと言わんばかりのシリアルキラーぶり。

無痛 〜診える眼〜(フジテレビ)

白神院長(伊藤英明)の、自己の目的のためには手段も倫理も問わない冷徹さ。先天性無痛症患者・イバラ(中村蒼)の、薬の副作用で凶暴性と残虐性を目覚めさせてしまった底知れぬ無表情。

あさが来た(NHK)

山王寺屋・菊(萬田久子)の、絵にかいたようなこれでもかって嫁イビリぶり。

下町ロケット(TBS)

サヤマ製作所・椎名社長(小泉孝太郎)の、執拗に佃製作所を狙う狡猾さ。帝国重工・富山主任(新井浩文)の、佃製作所に敵対心を見せる底意地の悪さ。中川弁護士(池端慎之介)の、情け容赦ない訴訟を仕掛けてくる陰険さ。心臓外科医・貴船教授(世良公則)の、出世のために他者を顧みないブラックなまでの野心家ぶり。「下町~」は、いい人が多い分、それを阻む立場の悪いヤツも多いですね(笑)。

破裂(NHK)

国民生活省役人・佐久間(滝藤賢一)の、高齢化社会を憂う余りに乱暴な方法を推進しようとする、その喰えなさっぷり!

この「破裂」は、面白いドラマが多すぎてご紹介する前に最終回を迎えてしまった作品のひとつなのですが、この佐久間の悪さったら、また特別でした。私利私欲というような分かりやすい悪ではない分、余計に際立つ悪さとでも申しましょうか。

滝藤さんが過去に演じた「半沢直樹」の気弱な銀行員や「罪人の嘘」の正義感ある弁護士、映画「クライマーズハイ」で心折れてしまう新聞記者の役との対比とも相まって、キングオブ嫌なヤツ(爆)でした。

その他

昨年から放送中の「痛快TVスカッとジャパン」(フジ)での再現ドラマでの嫌なヤツ役で、木下ほうかさんや佐藤仁美さんや山村紅葉さん、津田寛治さんが話題にもなり、番組内でシリーズ化もされていますね。

まとめ

ドラマでは大概において、いいヤツが主役なのですが、その主役とがっつり組める悪いヤツは、ある意味とてもおいしい役だと思っています。色に例えれえば「黒」になる悪役がいるからこそ、ストーリーは際立ち、面白味を増し、その後の爽快感にもつながります。そんな意味からも、悪いヤツには、今後ともトコトン黒光りしていただきましょう。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第772号)

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