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テレまめ

2014秋ドラマにFとかNとか・・・F編

同クールのドラマで出演者が被っていたり、題材が似通っていたりすることは割とあるんですが、タイトルがなんとなく似ているということも、時にはあったりするんです。例えば2010年の1月期に放送された「曲げられない女」(日本テレビ)と「まっすぐな男」(フジテレビ)といった感じ。

今期は「すべてがFになる」(フジテレビ)と「Nのために」(TBS)という二題が。どちらもアルファベットが意味深に存在していますね。まず今回は「F」のほうをご紹介しましょう。

西之園萌絵(武井咲)は、父は大学総長、叔父は県警本部長、叔母は県知事というセレブな家系の一員にして、すぐれた洞察力・観察力・計算能力を持った理系女子。かつて父が総長をしていた大学に入学し、父の愛弟子であった犀川創平(綾野剛)の研究室に出入りしては、犀川に積極的にアタックする奔放な美女でもある。

ある時、極地環境研究センターに見学に出かけた犀川と萌絵は、実験後の打ち上げに参加。そこで研究所の大学院生が二人、密室状態の中で殺されるという事態が発生する。状況の不可解さに萌絵が考察と推理を巡らせて行くうちに、研究所の中では新たに、ミイラ化された遺体が発見され…。

初回の注目といえば、やはり冒頭の萌絵と真賀田四季(早見あかり)が面会するシーンでしょう。真っ白な空間の中で椅子に掛ける萌絵と、正面の壁にはめ込まれたモニターの中に映る四季。四季は「最も神に近い」と形容されるプログラマであり、数々の研究実績をもつ天才。表情を全く動かさずに話す姿は、まさに人間を超越した存在に感じられます。

そして自身の両親を殺害したというダークな経歴に対して萌絵が質問を投げかけるが、四季が返してくる答えは、凡人には理解不可能なものばかり。「羊たちの沈黙」のレクター博士や、そのオマージュの「踊る大捜査線 THE MOVIE」の日向真奈美(小泉今日子)を彷彿とさせて、不気味さ十分でした。

萌絵も犀川も四季も、そのほかの登場人物も大学の教授とか研究員とか、天才的な人たちばかりなので、凡庸な私としては、そのあたりの「共感できなさ」「孤立感」みたいなものが、ゾワゾワした雰囲気を感じているのかもしれませんね。

なので、萌絵になにかと振り回されちゃってしまう県警の鵜飼刑事(戸次重幸)を、とっても人間味あふれる存在として心のよりどころにさせて下さいよ。(←やっぱソコか!って?笑)

このミステリードラマは、2話完結形式になっていて、先週の謎は今週が解決編となります。このゾワゾワ感を次の週に持ち越すのが、なんともまたゾワゾワですねぇ。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第713号)

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