6Apr
毎度のことながら、4月スタートのドラマで最も先陣を切るのが、NHKの朝ドラです。今作も3月30日から、通産92作目の「まれ」が始まりました。余談ですが、ヒロインの名前がそのままタイトルになる(「チョッちゃん」などの愛称は除く)のは、今作にて14人目となります。
津村希(つむら・まれ/土屋太鳳)の一家は、「でっかい夢を見る」が口癖で、楽して儲けることばかり考えている父・徹(大泉洋)に振り回されて自己破産し、東京を出奔して縁もゆかりもない石川県へと移り住む。ところが借りるはずだった家が借りられなくなり、かつて民宿だった桶作家へ間借りすることに。
希は5歳の頃には誕生日に父が買ってくれたバースデーケーキに感激して「お菓子を作る人になりたい」という夢を持っていたのだが、その後お調子者で大言壮語ばかりの父の失敗を見続けたためか、10歳になる頃には、夢を見ることが大嫌いで「地道にコツコツ」が人生の信条になっていた。だが、バースデーケーキに飾られていた「魔女姫」の人形を、ずっと大切にする少女でもあった。
NHKの予告動画では、朝ドラにあるまじき夢嫌いの少女と呼ばれていますが、ひたむきでバイタリティにあふれるキャラクターという点では、やはり朝ドラらしいヒロインと言えるでしょう。
また、若いヒロインにはいつも、しっかりと脇を固めるバイプレイヤーが付きもので、「ゲゲゲの女房」では松坂慶子に竹下景子、「あまちゃん」には宮本信子に小泉今日子…などときましたが、今作は何と言っても桶作夫妻を演じる田中泯と田中裕子が群を抜く存在感を示しています。
そして「仕事してるなぁ」と感じさせるのが、ナレーションの戸田恵子。「魔女姫」の人形がまれに寄り添いながら状況を語っているという設定になっていて、爽やかな印象を残しています。
またまた余談ですが、大河ドラマのナレーション担当の池田秀一さんとは元夫婦のお二人ですが、「機動戦士ガンダム」の声優としては、かたやシャア・アズナブル、かたやマチルダさんというのも、トリビア好きのココロをくすぐるところですね。
さて、朝ドラは導入部の第1週が終わり、2週目からは土屋さんが登場してきます。高校生になったまれが、かつての夢を思い出しパティシェを目指す本格的な成長物語がこれから始まります。
個人的には、ダメダメ人間の父・徹が今後どれだけ成長してくれるのかも気になるところですが(笑)。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第735号)
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