明けましておめでとうございます。今年も「テレまめ」と「テレビる毎日」をよろしくお願いいたします。

今年は２０２１年。あらためて字面で見てみるとＳＦチックな印象ではないですか、２０２１って。ミレニアム以前に生まれた私たちにとっては「２００１年」というのが近未来の代名詞だったものですが、そこからすでに２０年ということになります。

さて、そんな今年のお正月。例によって今までにない年明けとなっております。非常事態においても、せめて心は穏やかに、いつも通りの大いなるマンネリを楽しもうと思ってはいたのですが、今年のお正月番組には志村けんさんと嵐がいないという決定的事実に、やはり去年とは違うことを実感してしまいます。

大晦日の「紅白歌合戦」も、史上初の無観客開催となりました。メイン会場のＮＨＫホールも、一階席の半分近くのシートを外してステージセットを組み、ディスタンスを保ちつつも壮大なステージングを演出。また無観客なので舞台を一ヶ所にする必要がない事から複数のスタジオを繋ぎながらの展開と、３人の司会者の役割分担による進行は、従来の紅白に見られるバタバタ感が少ない、上質な音楽ショーとして成立していて、大いに評価したいと思いました。ただ、最後の得点の大差については、何らかのシステムミスだと信じていますがね。

明けて１月２日にはドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のＳＰ版が放送。原作では主人公夫妻に子供が生まれるまでの物語ですが、ドラマではここにコロナ禍の現状を織り込み、レギュラー放送と同様に、鮮やかに映像化を果たしてくれました。リアルタイムに接しているニュースがドラマの中の出来事として見ると、フィクションのようでもあり、かえってリアルに再認識するようでもあり、不思議な気持ちになりました。

で、毎年の年末年始番組で私は、一番お見かけした印象のタレントさんをここに記しているような気がしますが、今年のその人は、Ａ．Ｂ．Ｃ‐Ｚの河合郁人さんでした。今までのジャニーズメンバーにはない、特異なキャラクターと立ち位置で今年も露出が増えていく予感がします。

近未来の夜明けを迎えた今年、名実ともに新しい展望が開けていくことを願いつつ、今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

※元記事：コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」（テレビる毎日公式メルマガ［週刊・テレビる毎日］第１０２９号）

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