29Jan
男性が草食化しているというのは、今や定説とも言えますが、それに対して強気な女性が多くなっているのも事実。というか、草食男性がそういう女性を求める傾向でもあるのでしょうか。
当代「なりたい顔ナンバーワン」として同性から羨望の対象である石原さとみさんが男勝りのちょいと強気な女性を演じるというのは、男女両方からの支持を得られそうな、打って付けの素材と言えるのかもしれません。
「UDIラボ」とは不自然死究明研究所。異状死体や犯罪死体の死因究明を引き受ける民間団体である。
三澄ミコト(石原さとみ)は執刀医として、検査技師の夕子(市川実日子)、記録員の久部(窪田正孝)と共にチームを仕切る法医解剖医。不自然死を許すことができず、真相究明のためには猪突猛進する。一方、別チームのリーダーの中堂(井浦新)は口も悪くワンマンな性格で、所長の神倉(松重豊)も個性派のメンバーに手こずる日々だ。
そんなUDIに、今日も死因究明の依頼が舞い込む。
そもそも、法医学モノはドラマとしてテッパンの面白さなんです。ミステリーのベースに医療モノの要素、しかも最初に「死」という結論が出ているのでそこにたどり着くまでの白黒はっきりした理由というのが痛快さを生みます。
その真相が判明した爽快さとは裏腹に、亡くなった人は帰らないという切なさがドラマの深みを出してくれますし、さらに今回は主人公・ミコトの過去にまつわる事実や、久部がゴシップ記者と通じている裏事情、なにやらワケありそうな葬儀社の木林(竜星涼)の存在など、多層で多角なドラマでもあるようです。
さらに、脚本担当が野木亜紀子さん。「逃げるは恥だが役に立つ」を、原作の雰囲気を損なわずに鮮やかに映像化して大ヒットさせた野木さんの新作ということで、期待度も高い作品です。
とにかく石原さんがチャーミングでして、特に不機嫌な表情が可愛いです。不自然死の多くは理不尽な理由によって訪れた死。それに立ち向かうミコトの怒りを含んだ表情に、命に向き合い、真実に突き進む真摯な態度が感じられ、小気味良く物語が展開します。また、ぶっきらぼうな中堂との掛け合いも萌えポイント。
個性がぶつかるのではなく、よりあわさって太い綱になるかのようなチームプレイで理不尽な死の真相に迫っていくストーリーにぐいぐい惹きつけられます。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第879号)
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