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栴檀の双葉【子役出身芸能人】

秋ドラマの先陣を切って朝ドラ「あさが来た」がスタートしましたね。第1週はヒロインの少女時代の役で鈴木梨央ちゃんが出ていたのですが、好奇心、疑問、不安、姉妹愛など、複雑で多様な心情を、実に豊かな表情をもって演じていました。ポカリスエットのCMでの吉田羊さんとの共演も好印象で、芦田愛菜ちゃんや鈴木福くんとも同世代の、忘れてはならない役者さんの一人と言えます。

昔から、子役の演技力の高さには舌を巻くものがありますねぇ。とはいえ、子供の成長は早いものなので、「小さいのにすごいね」という評価は、特定の役者(子役)に与えられるものではなく、絶えずその人は変わっていっているんですよね。

「○○高校の野球部は昔から強いね」って言っても、3年経てば選手は確実に入れ替わっているようにね。事実、小学校1年生の頃に注目された愛菜ちゃんも、先日、5年生になった姿をテレビで見たら驚くほどに「お姉さん」になっていました。

近頃のテレビ界を席巻していると言っても過言ではない坂上忍さんも、子役出身ですね。今やすっかり豪傑アラフィフキャラが確立された杉田かおるさんも、デビュー当時は愛らしい少女の「チー坊」でした。先だって2度目の結婚をした安達祐実さんの「家なき子」は、社会現象と流行語にまでなりました。

「チビノリダー」でスタートした伊藤淳史さんは、実直でひたむきなイメージでドラマの主要キャストを務める存在に。田村正和さん主演の「パパはニュースキャスター」の3人の愛(メグミ)の一人だった西尾まりさんは、今期の「孤独のグルメ(シーズン5)」の第1話で焼肉屋のおばちゃん役としていい味出してました。

「ひとりぼっちの君へ」の悪ガキ役だった濱田岳さんも、ドラマなどで独特の存在感を示す役者さんに。5歳から活動している神木隆之介さんや、「龍馬伝」で福山雅治さんの少年時代を演じた濱田龍臣さん、あるいは映画「ラストサムライ」の池松壮亮さんも、今では子供の衣を脱いで精悍(せいかん)な青年に成長しています。

「元こども店長」こと加藤清史郎くんは、ちょうど今その端境期にいる感じでしょうか。クノールカップスープのCMで川口春奈さんの弟役で出演中ですね。

他にも、山本耕史さん、本郷奏多さん、染谷将太さん、三浦春馬さん、井上真央さん、宮崎あおいさん、大島優子さんなど、意外と幼い時から活動している俳優さんは少なくありません。

冒頭の「あさが来た」の中にも子役出身の役者さんがいますよ。ヒロインが嫁ぐ大阪の両替商の番頭役の山内圭哉(やまうち・たかや)さん。舞台活動が多い印象がある役者さんですが、最近では「民王」の新田警視など、その強面をもって鮮烈な印象を画面に残しています。山内さんも児童劇団からのスタートで、13歳の時には映画「瀬戸内少年野球団」の竜太役で出演しています。

栴檀(せんだん)は双葉より芳し。子役といえど、その才能は幼いころからやはり光っていました。それにキャリアを重ねているので、実力派となるのは当然のことなのですね。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第761号)

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