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テレまめ

ドラマの世界はもちろん虚像の世界なのは分かっているのですが、時として不思議なリンクでつながることがあります。

「アンサング・シンデレラ」(フジテレビ)は、病院の薬剤師が主人公の物語。そこで、ヒロインの石原さとみさんをはじめ、薬剤部の同僚を客観的に分析しつつ、職場のムードメーカー的存在の薬剤師として、井之脇海さんがキャスティングされています。

この井之脇さんといえば、「義母と娘のブルース」(TBS)では、将来の目標が薬剤師だという高校生の設定でしたので、夢をかなえたんだね!という心境になってしまいそうです。まあ、「ぎぼむす」では本来の目標が薬剤師で、「アンサングー」では医学部受験に失敗した後の新たな進路としての薬剤師だという違いはあるのですが。

「重版出来!」(TBS)の主人公はマンガ雑誌の編集者で、劇中に多くの漫画家が登場しますが、そんな中でムロツヨシさんが演じたのは、長年アシスタントとして修業を積み、チーフアシスタントとして信頼も実績もありながらも、結局プロデビューすることは叶わず、家業を継いでマンガの世界とは縁を切るという役どころ。

そのムロさんが2年後のドラマ「きみが心に棲みついた」(TBS)では、ヒロインの勤務先を取材するマンガ家という設定に、視聴者の中には「あの時なれなかったマンガ家になれた!」と喜ぶ人も少なくありませんでした。

そのムロさん、現在放送中の「親バカ青春白書」(NTV)では小説家の役。デビュー作がヒットしましたが、その後はパッとしない作家らしく、「大恋愛~僕を忘れる君と」の小説家のほうが、ヒット作の本数では勝っているようです(笑)。

ドラマ上でスキルアップしたり、はたまたダウンしたり…?異なるドラマを関連付けて仮想してみるのも、変化球の楽しみ方かもしれないですね。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第1009号)

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