2Dec
ドラマ「おっさんずラブin the sky」(テレビ朝日)で主人公・春田(田中圭)の職業が客室乗務員であるように、保育士も病院のナースも、かつては女性専門とされていた職業も、現代では男性がなるのも普通のこと。学校の科目で家庭科は女子限定だったのも、料理番組はご家庭の専業主婦だけが見るものだったのも、今は昔。
若い男性の料理研究家も多数活躍していますし、「男子ごはん」(テレビ東京)や速水もこみちさんのように、男性タレントが料理をする番組もありますね。料理が女性のものと決めつけられていた時代にも「男の料理」という言葉はありましたが、例えばそれは「豪快な調理と盛り付け」だったり、あるいは「こだわりの食材を用いたコスパ無視の贅沢志向」だったり。
今や、日常の中の、気軽に食べたい料理や手早くカジュアルに作る料理こそが「男の料理」の時代。そして、日常であるからこそ、あえて料理番組ではなく、ドラマの中に料理が織り込まれているケースが多く見受けられます。
前述の「おっさんずラブin the sky」では、物語の舞台となる航空会社の社員寮で、整備士の四宮(戸次重幸)が料理の腕をふるうのが「シノメシ」なる名物となっています。そして、番組公式HPの中にも四宮の個人ブログという設定でレシピが紹介されています。
「俺の話は長い」(日本テレビ)の主人公・満(生田斗真)も、おいしいコーヒーを淹れるのと、料理が上手という設定。番組公式ツイッターで、満が劇中で作ったパスタのレシピが公開されています。
「飯テロ」と称してジャンルが確立した深夜ドラマも、最初は主に飲食店のメニューを食していたドラマだったのが、自分で作る系のドラマがずいぶんと増えました。これはもうドラマの中にナレーションとして作り方を語っているので、料理は主人公と肩を並べる存在感ですね。
今夜の献立に困って見る料理番組よりも、能動的に作ってみたくなる興味をそそられるドラマ内料理は、ドラマ好きにとって、気軽に手軽にレパートリーを増やしてくれそうです。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第974号)
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