11Nov
幼い頃に親に「やらされた」習い事に対して、大人になってから自分の意志で始める習い事は、意味合いが全く違うと思います。予算と暇さえあれば、やってみたいことは沢山あるのですが…。
ショッピングモールのイベントスペースで、音楽教室の宣伝のために奏でられるバイオリンの音色。小暮也映子(波瑠)と北河幸恵(松下由樹)と加瀬理人(中川大志)の3人はそれぞれの思いで、音楽講師の眞於(桜井ユキ)が演奏する「G線上のアリア」を聴いていた。
也映子は寿退職の当日だったが、直前に婚約者からいきなり「ほかに好きな人ができた」と別れを切り出され、破談になっていた。幸恵は可愛い娘が居るものの、夫(小木博明)の浮気が発覚、意地悪な姑(夏樹陽子)との折り合いも微妙。そして理人は、眞於のことを複雑な思いで見つめていた。
眞於は理人の兄・侑人(鈴木伸之)の元彼女だったが、侑人が他の女性と結婚した経緯があり、そして理人の初恋の人でもあったのだ。
3人は音楽教室に入会し、眞於のクラスの生徒になる。
アラサー元OL、専業主婦、大学生と、世代も環境も違う3人が、運命のように「G線上のアリア」のメロディーに惹きつけられるように出会いました。
共感する部分があったり、反発する部分があったり、お互いが持ち合わせない部分を新発見したりの連続ですが、単にジェネレーションギャップのお話というわけではないのだなぁという感じです。
大人といえども生き方に迷えるヒトであるし、若者だからこそ人を客観視できる鋭い目を持っていたりもする。揺れるオトナたちが、偶然出会った音楽に身を預けながら自分探しをしていく物語です。
現代社会の現実的な環境の中で、音楽の持つ非日常がオトナたちを癒し、慰め、前を向かせる。そんな不思議な音楽の力に後を押されながら。オトナたちは何を見つけていくでしょう。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第971号)
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