4Feb
気づけばもう2月。年度終わりももうすぐですね。新年度に自分の周辺の環境が変わるという人もいるでしょう。イヤ、それを待たずにその環境を自ら変えてしまったという人もいるのでしょうか。仕事内容、人間関係、色々と打破したくなることはありますよねぇ。
「ハケン占い師アタル」(テレ朝)では、職場を舞台に、人間関係とその環境が描かれます。
イベント会社「シンシアベイツ」のDチームは、4番目の部署というよりは「ダメチーム」という通称が陰でまかり通っていた。
3年目の神田(志田未来)は周囲の顔色を伺い、自己の意見がない。その他のメンバーは、昔の手柄話が自慢のベテラン上野(小澤征悦)、辛辣な物言いの先輩・田端(野波麻帆)、コネ入社のお坊ちゃま・目黒(間宮祥太郎)、無気力新人・品川(志尊淳)、上司に反抗できない課長・大崎(板谷由夏)、そして出世しか頭にない丸投げ部長・代々木(及川光博)。
そんな職場に、雑用係として派遣社員の的場中(杉咲花)がやってくる。生まれて初めて働くという中は、いつも笑って、仕事を振られれば「喜んで」と快諾、やたらと「はじめての〇〇」の記念写真を楽しそうに撮る、一風変わった女子。しかし、出勤時のサングラス姿は、誰も寄せ付けない独特の雰囲気を醸し出していた。
タイトルからも推察できるとおり、この中(アタル)が実は敏腕の占い師なのです。いわゆる占星術や卦を見る占いというよりは、霊視で人の本質を見抜くタイプで、生まれ持った才能・技量であるようです。
アタルが幼い頃の映像がネットにアップされており、天才占い師として大人に持ち上げられていた過去から、本人は占い師としての自分を否定し続けますが、結果的に、生き方に迷い続けるDチームの悩み相談を受け、そして彼らは明日に一歩踏み出すキッカケを得ます。
杉咲さんの従来のイメージであるニコニコして可愛い女の子と、アタルの本領を見せた時の横柄な態度と物言いのギャップが楽しくて、決め台詞「わかりました、あなたを見ます」が出ると、待ってました!と言いたくなります。
登場人物は山手線の駅名なのですが、これは人の世の悩みとして「あるある」なケースを各種取り扱っているのだというテーマになっているのでしょう。
悩みの中にいるときは、自分ひとりがこの世の不幸の全てを背負っているかのような錯覚と妄想に囚われているものの、悩まない人など誰ひとりいないと気づくことで、少し気持ちが前向きになる、そんなヒントが含まれているように思えます。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第931号)
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