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テレまめ

【逃げ恥】夫婦を超えてゆけ

女優さんの華やかさが印象に残るこの秋ドラマ。今回は新垣結衣さん主演のTBS「逃げるは恥だが役に立つ」を見てみましょう。

http://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/

森山みくり(新垣結衣)は、大学院で心理学を修めたが、卒業後は就職口が全くない状況。やっと見つけた派遣社員の仕事も切られてしまい、「誰からも必要とされない」現実に落ち込む。そんな折、実行力のありすぎる父・栃男(宇梶剛士)が、元部下の津崎平匡(星野源)の自宅の家事代行という仕事を独断で決めてくる。

津崎の生真面目さと、みくりの誠実な仕事ぶりで、ふたりは良好な関係を保ちつつ、雇用契約を続けていたのだが、ある日突然、実行力のありすぎる父が、かねてのからの夢だった「古民家での田舎生活」を実現させるため、不動産の契約を済ませてしまった。

独身実家住みの身であるみくりも同行することになり、津崎との契約も終わることになってしまったのだが、仕事を続けたいみくりは、ほぼ冗談で「就職として結婚する」ことを津崎に提案する。お互いのメリットを理解した津崎は、契約結婚の雇用主と従業員として、みくりと同居することを選択する。

この契約結婚はあくまでも当事者二人の間の約束であり、周囲の人々には恋愛の結果のごく普通の結婚という体を装っているというところが、ドタバタコメディの下地になっています。

定年を迎えてもラブラブなみくりの両親(宇梶剛士・富田靖子)、処女のままアラフィフを迎えた伯母…と呼ぶと落ち込むので名前で呼んでいる百合(石田ゆり子)、様々な結婚観を持つ津崎の同僚たち(大谷亮平、藤井隆、古田新太)などが入り乱れる中、「本音と建前」ならぬ「事実婚と体裁」のギャップにおたおたする「新婚夫婦」がなんとも可笑しい。

しかも、視聴者立場から客観的に見ていれば、「フツーに恋してるでしょ!そのまま結婚すればいいじゃん!」と思えるふたりの関係が、もどかしくも微笑ましいんです。

また、番組のエンディングで、星野さんの新曲「恋」に合わせてキャストがダンスをするのが話題になっており、初回の見逃し配信の再生回数が100万回を超えたことは、先日の「テレまめ」でもご紹介しましたね。

エンディング曲と同様にポップでキャッチーでありながらも、結婚観、仕事観、他者との距離感などをちょっと考えさせられる面もある、正統派ラブコメディです。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第815号)

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