11Jul
CMの世界の中では、意外にも役柄の設定が細かく作りこまれています。放送時間は秒単位と短くも、繰り返し放送されることによって、視聴者が噛み締められるようになっており、それだけに、その設定が広がりを持ってシリーズ化し、さらに観る側に親しまれる効果を生んでいるようです。
NTTdocomoのCMでは、堤真一さん、高畑充希さん、綾野剛さんの「得ダネ記者」シリーズが発展し、取材で知り合った綾野記者と近藤春菜さんが結婚する展開となっていますね。他にも、「夫婦」という設定をCMの核にしているパターンはかなりあるようです。
- 「アフラック」の西島秀俊さんと渡辺直美さん
- 「サッポロ一番」の劇団ひとりさんと竹内結子さん
- 「三菱電機」のオードリー若林さんと杏さん
- 「ミツカン味ぽん」の唐沢寿明さんと森口瑤子さん
- 「ファブリーズ」の松岡修造さんと平岩紙さん
- 「ヤクルト」の大泉洋さんと藤井美菜さん
- 「伊右衛門」の本木雅弘さんと宮沢りえさん
- 「ダイワハウス」のリリー・フランキーさんと深津絵里さん
- 「チーザ」の博多大吉さんと吉瀬美智子さん
- 「すき家」のバナナマン設楽さんと安めぐみさん
- 「チオビタドリンク」の平山浩行さんと菅野美穂さん
- 「キリンひんやりあんず」の宮藤官九郎さんと宮崎あおいさん
- 「バンホーテンチョコ」の吉田鋼太郎さんと仲間由紀恵さん
などなど。
吉田さんと仲間さんとえいば朝ドラ「花子とアン」で添い遂げられなかった夫婦を演じたお二人ですから、「こちらでは仲良くてよかったね」と思いつつも「もしかしたら円満を装いつつも、腹に一物持っているふたりなのかも?」と深読みしてみるのもまた一興(笑)。
先ごろCM女王の座を勝ち取ったマツコ・デラックスさんも、サントリーのDHAのCMでは、一人二役で夫婦を演じていましたね。
いずれの御夫婦もほのぼのとした、いい雰囲気を醸し出しておられているのですが、中でもとてもナチュラルで、あこがれすら抱いてしまうような夫婦CMは、大塚製薬のエクエルでの利重剛さんと奥貫薫さんです。更年期を迎えた妻と、それを自然に受け入れる夫の光景に、一瞬、本当の御夫婦かな?と勘違いしそうになりますが、よく見たら奥貫さんと利重さんだったので、あらためてそこで、ああCMかぁと気が付く次第です。
CMならではの理想のカップルたちは、今後も増えそうな予感がします。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第800号)
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。