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It’s 若年寄〜老け役の女優たち

私が小さい頃、お隣の家におばあちゃん(祖母にあらず)が住んでいましてね、実年齢がずっと不詳でした。物心着いた時からずっと「おばあちゃん」だったからでしょうか。

先日、「老練女優」という括りで、往年の美人女優さんがそれなりのお年を召したという話題を取り上げましたが、一方で、まだまだお若いのに実年齢よりの上の役柄を演じる、いわゆる「老け役」というジャンルも存在します。

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」で、ヒロインの祖母・滝子役として、大地真央さんが総銀髪で登場した際には、少なからずの衝撃を受けました。またそのケンカ友達とも言うべき、近所の弁当屋の大女将・まつに扮したのは秋野暢子さん。眉とまつげに白髪が混じるまつさんにも、川栄李奈さん演じる孫娘がいて、間もなくひ孫が生まれる予定という設定です。

とはいっても、お二人ともに「老練女優」でとりあげた女優さんたちより4,5歳ほど年下なだけですので、さしづめ「老練の入口」に差し掛かっているということなのでしょうか。

やはり朝ドラで、ひ孫のいる役を演じたといえば「カーネーション」の麻生祐未さんです。「とんび」の小料理屋の女将、「大奥」の春日局、「わたしを離さないで」の元校長など、老け役もかなりこなしておられますが、実年齢はことし53歳で、お子さんはまだ小学生なんですね。

かつてのテレビの中にも、「ずっとおばあさん」な女優さんがいました。すでにお亡くなりになられましたが、北林谷栄さんは30代後半から老女の役を演じて、定評を得ていました。嫁姑ものドラマやアニメ「天空の城ラピュタ」のドーラ役で知られる初井言榮さんは、本当の老女役を演じる前に61歳で亡くなられたことが惜しまれます。

ドラマ「寺内貫太郎一家」で、樹木希林(当時:悠木千帆)さんが一家のお婆ちゃんを演じたのは、なんと30代前半。息子役の小林さんより10歳以上も若いのに、70歳のきん婆ちゃんになりきりました。現在の樹木さんは73歳ですので、ようやく年齢が追いついてきたんですね。

いつまでも若くいることは、ぶっちゃけ不可能ですが、長く老け役を続けることは可能だと言えるかもしれませんね。

あ、余談ですが、冒頭の「隣のおばあちゃん」は、私が物心付いた時点で70歳くらいで、90歳すぎまでお元気でした。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第798号)

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