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テレまめ

先日来から、「非美人女優」や「死んだ目俳優」など、いわゆるテッパンの美男美女ではなく、個性的な顔つきをもって鮮烈な印象を残す役者さんの話を取り上げていますが、中堅・ベテランの役者さんの中には、確実にそのジャンルを制してドラマの中のみならず、芸能界での存在感を確立している役者さんがいますね。

そんな中のお一人である俳優の遠藤憲一さんは、この4月クールのドラマでは、日テレの「Dr.倫太郎」、TBSの「ヤメゴク〜ヤクザやめていただきます」、テレビ東京の「不便な便利屋」、NHKの「ちゃんぽんたべたか」の4本に出演されていて、どこのチャンネルに合わせても遠藤さんのあの顔が出てくる!という事態が起きていました。

ことに「ヤメゴク」では広域暴力団の大親分、「〜便利屋」ではちょっとだけ思い込みの激しい善良なおじさんという、両極端な役柄でギャップの振り幅を最大限に見せてくれました。

そして「ちゃんぽん〜」では、頑固で不器用な昭和のオヤジ役でしたが、その息子役だった菅田将暉さんと再び父子役でタッグを組む新ドラマ「民王」(テレビ朝日系)が先週から始まりました。

http://www.tv-asahi.co.jp/tamiou/

政治家の武藤泰山(遠藤)は、支持率低迷のため政権交代の危機にある与党・民政党の総裁選に立候補し、終に内閣総理大臣の地位を得る。一方、武藤の息子・翔(菅田)は、家庭を顧みない父を嫌い、家を出ていた。

泰山が政治的危機に直面した時、傷んでいた奥歯が疼きはじめる。同じ頃、居候先でトラブルに巻き込まれた翔は、フライパンで殴られて頭に激痛が走る。それをきっかけに、父と子の身体と心が入れ替わってしまった!

国のトップとして危機を乗り切らなければならない父と、漢字もロクに読めないバカ息子は、この状況をどう乗り切るのか…?

入れ替わりドラマ」というのは、ドラマや映画の中で少なくないテーマなのですが、それが内閣総理大臣という、日本国中のみならず世界からも注目されている人物となればその影響力はどんなものになるのか。ましてやその中身はバカときたもんだ。どちらかと言えば野次馬的興味心を刺激される内容です。

特筆はやはり、主演のお二人の演技力です。記者のぶら下がり会見で号泣し始める総理の姿に、見た目には遠藤さんなのですが菅田さんが泣いているような気になります。銀行の就職面接会場にて、横柄な態度の銀行員に怒り、力強く啖呵を切るのは、菅田さんでありながらもそこに遠藤さんの顔が浮かびます。

このお二人の見事な入れ替わりっぷりを確認するだけでも面白いドラマですよ。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第751号)

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