13Dec
先日、松本ハウスのハウス加賀谷さん主演の「バリバラ特集ドラマ『悪夢』」(Eテレ)について書きましたが、そのアフタートークが12日、障害者情報バラエティー『バリバラ』(Eテレ)で放送されました。レギュラー陣に加え、同ドラマのメイン出演者を交えたアフタートークでした。制作の裏話はもちろん、ドラマに秘められたテーマなどについて語り合っていました。
中でも一番興味深かったのは、こんな質問。
食べると障害がなくなるという果実があったら、食べますか?
スタジオにいる障害を持つ出演者たちのほとんどが「食べない」と答えていました。
正直、意外でした。ほとんどの人が「食べる」と答えると思っていました。「それまでの記憶がなくなる」という条件付きだったこともありますが、「障害がなくなったら自分ではなくなる」「障害がなくなったからといって幸せになれるわけではない」みたいなことがその理由だそうで、たぶん、「食べない」と答えた出演者たちは、障害があることで苦労はしていても、今の暮らしに満足しているんでしょうね。
でも、言い方が悪いかもしれませんが、スタジオにいる障害を持つ出演者たちは、一人でも生きていける人たちのように思えます。筆者のような重度障害者は、誰かの助けがなければ生きていかれません。特に家族の助けは必須です。
もし筆者の障害がなくなったら、家族の負担がなくなることになります。なので、筆者は迷わず「食べる」と即答すると思います。記憶など、それから作ればよいことです。ただ、感動はないでしょうね。障害者だったという記憶がないわけですから。うーん、やっぱり食べないほうがいいかなあ・・・(笑)。まあ、自分に子供でもいたら絶対食べないですけどね。
それにしても、筆者は多分、こういう問題が討論されているテレビ番組を見たことがありません。『バリバラ』はタブーとされてきた障害者問題をも取り上げる画期的な番組だったんですね。これまで一度も見たことがなかったのですが、これからは見たいと思います。
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