8Apr
新年度、いかがお過ごしでしょうか。私は新元号の発表を外出先で聞いたからか、なんだかフワフワした始まりの感じが今でも続いています。新ドラマが始まれば通常モードに戻れるでしょうかね。朝ドラ「なつぞら」の第1週にTEAM NACSから3人が出演したことで、すっかり浮かれたモードになってしまっているので、戻れるかは自分でもちょい疑問のさっちゃんです、コンバンハ(笑)。
さてさて、平成最後にして令和最初のドラマたちが始まろうとしています。4月1日が月曜日だったので、朝ドラが1日にスタートしたのを皮切りに、続いては深夜枠が先陣を切って初回ラッシュ。ここ数年の傾向ではありますが、ますますコミック原作の実写ドラマ化が多くなっているように思えます。
以前は作り手と受け手が乖離しているというか、登場人物のビジュアルがイメージと違うだとか、原作の雰囲気を壊しているだとかといった負の評価が多くて、【実写化=劣悪】の観念が蔓延っていたようにも思うのですが、近年ではこれでなかなか見るものを唸らせる、出色の作品も少なくありません。制作側が、マンガで育ってマンガが日常となっている世代になってきたからなのでしょうか。
今季のコミック原作ドラマの中で、私が制作決定時から「これは!」と色めき立ったのが、テレビ東京の「きのう何べた?」です。原作はよしながふみ、同棲中のゲイのカップルの日々の暮らしを描いたコミックですが、ファンの方々はずっと前から「映像化するならシロさんとケンジは誰が演じる?」という妄想大会を開催されていたことでしょう。
果たしてそのキャスティングは、家計と料理を仕切る弁護士の筧史朗(シロさん)に西島秀俊、人当たりの良い美容師の矢吹賢二(ケンジ)に内野聖陽と、私的にはかなりポイントの高い配役となりました。見た目のイメージもさる事ながら、演技力の高さでも定評のある布陣なので、ふたりの呼吸感やアイコンタクトなどの微妙な表情の演技に至るまで、満足度の高いドラマ化となっています。
「おっさんずラブ」のヒットの際には、同性愛の設定が受け入れられることに少なからず驚嘆しましたが、これからも「有り得るシチュエーション」として、偏見なく世間に溶け込んで行くのだなと感じています。特異なことではなく、家族や職場や友人など、社会生活全般に通じる人間関係や生活理念を考えたくなるドラマでもある気がします。
とはいえ、やはり料理がもうひとりの主役。深夜枠で美味しそうな料理が次々と出てくるドラマは俗に「飯テロ」と呼ばれますが、今回の場合はシロさんが手際よく、栄養と味のバランスを考えて且つ経済的な(←ココ重要!)手料理というところが特色。深夜にいきなり…とまでは言いませんが、翌日あたりに料理を作ろうという気になる可能性はあるかも。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第940号)
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