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テレまめ

諸刃の剣〜二面性を持った共感

自分と同じことを感じている人を見つけて、それを共感しあうことは、とても喜びを感じるものですね。SNSでの「コミュニティ」が盛り上がるのは、共通項がもたらす共感によるものだからでしょう。

なんとなく感じていたことに、実は正式名称が存在することを知った時も、「自分ひとりではなかったんだ」という、ホッとした気持ちとともに喜びが湧き上がります。そしてそれを教えてくれるのは、テレビであることが多いんですけどね。

例えば、同じ漢字を見つめ続けていると、その字の形態が崩れて見え始めて、「こんな字だったっけ?」と思えてきてしまう現象には「ゲシュタルト崩壊」という正式名称があると教えてくれたのは「トリビアの泉」でした。

携帯電話を持ち慣れるようになると、電話の着信がないのにも関わらず、バイブレーションが振動していると錯覚してしまうことに「ファントムバイブレーションシンドローム(幻想振動症候群)」などという、ファンタジー系ライトノベルにでも出てきそうな名前がついていることや、うたた寝や眠りの浅い時に体がビクッと短い痙攣を起こす現象は「ジャーキング」と呼ばれるということは、「月曜から夜ふかし」に教えてもらいました。

そして最近また新たに知った、「その現象にそんな名前が!」というのが、「マツコ&有吉の怒り新党」で紹介された、その名も「共感性羞恥」です。

ドッキリを仕掛けるバラエティ番組などや、ドラマで登場人物がもうすぐ恥をかきそうなシーンの流れになったりすると、その先が見ていられなくなる現象のことを呼ぶのだそうです。

番組内での説明では、約10%の人が該当するとのことだったのですが、私もこの10%の中に入るなあと実感。伏線が引かれたり、いわゆる「フラグが立った」状態になると、いてもたってもいられない気分になります。

録画してある番組ならば早送り、30秒スキップ、時には再生停止。リアルタイムで視聴中ならば、リモコンでチャンネルを変えてしまうザッピング行為を始めてしまうことがあります。以前から「スベリ芸やリアクション芸は芸じゃないよね」と、苦手だったのも、この要素があるのかもしれません。

「私一人ではなかった」という安堵感とともに、「たった1割しか存在しないの?」という孤立感が綯交ぜになるちょいと複雑な心境ではありますが、それでもやはり嬉しさの方が強いかな。

強い共感は視聴者をチャンネルに引き付ける作用がありますが、共感性羞恥はチャンネルを変えさせてしまう。二面性を持った「共感」って、テレビにとっては諸刃の剣なのでしょうか…?

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第809号)

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