17Dec
人間国宝の歌舞伎俳優・中村吉右衛門が主演を務める、フジテレビ系時代劇『鬼平犯科帳』があと2作品の放送をもって終了することがわかった。18日放送の『鬼平犯科帳スペシャル 浅草・御厩河岸』(シリーズ149本目)、そして来年夏に撮影予定、同年末から17年初頭に放送予定の『鬼平犯科帳スペシャル』(前後編2本/シリーズ150本目)が最後となる。
『鬼平~』は、江戸時代後期、盗賊・凶賊たちから「鬼の平蔵」と恐れられた火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵の活躍を描いた、作家・池波正太郎氏の時代小説が原作。ドラマは1989年7月にスタート。2001年5月まで連続ドラマとして全137本、05年2月から今年1月まで単発のスペシャルドラマとして11本、計148本が放送されてきた。
ドラマの制作にあたって、これまで「原作にないものはやってくれるな」という原作者・池波氏の遺言を守ってきたが、その題材が尽きてきた事に加え、吉右衛門の思いもある。「鬼平を溌剌(はつらつ)と演じられるうちにフィナーレを迎えるのが最善」と、記念の150作を期に決断したとのこと。
シリーズ150本目という大きな節目で、テレビドラマの歴史に金字塔を打ち立て、有終の美を飾る、吉右衛門・鬼平。キャスト、スタッフをはじめ、『鬼平』に携わる全ての関係者が、1989年から続いてきた歴史・伝統を背負い、気持ちを一つにしてシリーズ最終作の撮影に臨みたいという思いから、シリーズ149本目の放送を間近に控えたこのタイミングでの発表となった。(Yahoo!ニュース<12月16日付>より)
鬼平と言えば、市井の人々の義理人情、厳格さ、所作の小粋さ、四季折々の風景、そしてなんといっても江戸の食文化!どれをとっても「美しさ」を感じる作品だと言えます。味のある役柄を演じられる味のある俳優さんが出演されていたこともあって、長いシリーズ中にお亡くなりになられたレギュラーキャストが多いのも、懐かしいながらも少し寂しい思い出になってしまいましたね。
ラスト1年を残してのフィナーレ宣言は、粋で潔い鬼平に通じるものがあるように感じます。今月と来年のスペシャル版を、ファンは括目して待つことでしょう。
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