17Sep
当「テレまめ」では、こざる局長が毎クールごとに、同一クールに放送されるドラマに複数出演している「かけもちな人々」をピックアップしてくれています。4年前の当該コーナーでは割とサクッと紹介していたかけもちな人々も、今クールでは50音順にまとめていかないといけないほどの膨大さとなっています。
かつては、映画会社との協定が幅をきかせていたとか、所属事務所とテレビ局の関係が変化してきたとか、バイプレイヤーたちの人気が高まってきてかけもち出演していると「こっちにも出てる!」と目につくようになってきたとか、イロイロと分析理由はあるようですが、単純にテレビウォッチャーであり、ギャップ萌え体質の身としては、作品によって様々な色違いの演技が見られることが楽しみです。
今クールのかけもちでギャップを楽しめたのは、「半分、青い。」と「義母と娘のブルース」の佐藤健さんでしょう。頭脳明晰、優秀で冷静で、親思いで友達思いの萩尾律と、反抗的で言葉知らずで、堪え性がないけど熱血漢の麦田章は、まさに真逆とも言えるキャラクターで、まるで片方の役での鬱憤を晴らしているのではと思える程のギャップでした。
ドラマでのかけもちではありませんが、同じく「半青」に出演の中村倫也さんは、オンエア中のダイワハウスのCMでは、上野樹里さんの気弱な夫役。ちょっと見では「半青」のマアくんだとは気づかないほどです。
ついでにもうひとつ「半青」で言うと、ヒロインの父親役の滝藤賢一さんは、「探偵が早すぎる」では、その「早すぎる探偵」役。飄々として、深く考えていないようで、決めるところは決める…と、共通しているようで微妙に異なるキャラクターなのが、興味深いところです。
他にも、トーンの異なるドラマや、カラーの異なる役柄で、その振り幅や落差を見せてくれることはもちろん、たとえ似通ったキャラクターだとしても、やはり同クールに複数の作品に出演していることは人気の象徴とも言えて、役者さんにとってのメリットは大きいような気がします。
これからも増加傾向は進んでいく予感の「かけもちな人々」。最高で何作品に出演できるか、かけもちの限界に挑戦する人が出てくるかも…?
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第912号)
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