29Dec
今年は早く感じた!という方、逆に今年一年が長かった!という方、特に今年はその感じ方が分かれると言われています。
今年を振り返ると、どの角度から見たとしても「コロナ」越しの風景になってしまいますよね。昨年の暮れになんとなくその気配を感じていたものの、フィクションのように、他国の出来事としてしか捉えられなかった事実が、自分の身近に、そして逃げ場なく全世界を覆う規模で起きたことに、震撼せざるを得ない年でした。
殊に、前代未聞の「緊急事態前言」とそれに伴う「自粛期間」は、テレビの中にも及んだわけで、通常の撮影ができないので、放送できないという異常事態になりました。
連ドラは放送を休止して、過去作を再放送。バラエティ番組も出演者が自宅からパソコンを使ってリモート出演。限界のある条件の中でなんとかする姿勢は、苦肉の策ながらも、今後の可能性を見つけるきっかけになったのではないでしょうか。
エンタテインメントの分野は足止めを余儀なくされ、それを発信するという点ではテレビは不利な立場にいたのかもしれません。発信の役目はネットなどが断然有利でありましたが、テレビはそれらの情報を取りまとめる立ち位置としての役割をはたしていて、新しい存在意義を認識したような気もします。
数年後に過去を振り返るバラエティ番組もよくありますが、2011年の東日本大震災、そして2020年のコロナ禍は決して忘れることはなく、ビフォーアフターの分岐となることに間違いはないでしょう。
この禍(わざわい)が早く終息し、歴史の年表に記される年を生きていたとの思い出になるよう、願ってやみません。
さて、今年もお世話になりました。新しい年こそ、心置きなく好きなことを楽しめる良き年になりますように。
来年もよろしくお願いいたします。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第1028号)
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