15Jun
リモートワーク出演によるバラエティ番組もなんとなく日常になじんできた感のあるこの頃です。非常事態であることを鑑みても、タレントさんの面白さは変わりがないということを再認識することもしきり。お笑い芸人はもちろん、アイドルに至るまで、笑いのセンスが磨かれている人がとても多いように思えるのです。
愛らしい女性アイドルが、お飾りのような存在から体当たりのコントを演じるようにシフトされてきたのは、70年代のキャンディーズが元祖でしょうか。可愛さと笑いのギャップは視聴者に受け入れられ、それらを見ていた子供たちにもそんな多面性が育ってきて、新たにアイドルを目指す世代には、笑いのセンスも備わっているのがデフォルトになっているのかもしれません。
グループのメンバーでありながらも、ソロワークにも意欲的に挑むことも普通に認められているのは、少年隊の個人活動の成功が起源になっていると思われます。個人の魅力が生かされ伸ばされることで、グループとして改めて結集したときに人数分以上のパワーが発揮される効果があるようです。
あるいは「カラオケ歌うま企画」などで集められたアマチュアたちの実力の高さも、幼いころからテレビで歌番組を見てきたからこその、才能の覚醒に思えるのです。
テレビの中に存在するセンスフルな世界は、小難しい説明を省略しつつ、新たなセンスを育成し、それを受け入れる土壌を整えているような気がします。百聞は一見に如かずの言葉通り、理屈を超えて感性に働きかけるテレビには、まだまだ衰えない可能性があると信じたいですね。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第1000号)
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