25Feb
2時間ドラマというジャンルがテレビに定着して約40年。
ミステリー系のお話が主流になり、刑事、探偵、鑑識系が主人公になるケースもありつつも、もう一つ大きな流れとなるのが、警察官以外の一般人が事件に関わり、解決のヒントを見つけて大団円まで持っていくパターンですね。
細かい見方をすると「一般人が事件の概要を知るなんて、守秘義務もへったくれもありゃしねぇ!」というツッコミに尽きるのですが、まぁ、面白くするための方便はドラマにつきものということで…。
土曜ドラマ「アリバイ崩し承ります」も、頼りない警察に代わって事件の謎を解くのは可愛い時計屋さん、という物語です。
警視庁のエリートでありながら失態をやらかして那野県警に左遷されてきた察時(安田顕)は、「美谷時計店」に間借りすることになる。若くして時計店を営んでいるのは時乃(浜辺美波)。
半年前に亡くなった先代の時計店主である祖父(森本レオ)はアリバイ崩しの達人であり、時乃もそのノウハウを仕込まれていた。
事件の容疑者のアリバイが崩せないことで捜査に行き詰まっていることを知った時乃は、一件5000円でアリバイ崩しを請け負うことを察時に提案する。
出て来る刑事さんは、プライドの高い左遷エリート刑事(そして恐妻家)、議員の息子のチャラ男坊ちゃん刑事(成田凌)、坊ちゃんのご機嫌取りのイエスマン刑事(勝村政信)、本部長(中丸新将)もヨイショと忖度の人…って、警察不信になっちゃいそうな設定ですが、最初は時乃の「アリバイ崩し」営業アピールを拒否し続けていた察時も、第4話にもなると事件が起きたとたんに時乃に「助けてくれ!」と連絡しちゃってて、イヤイヤイヤ、あんたプライド高かったんじゃないんかい(笑)
刑事さんたちがちょっと抜けてる設定なほど、時乃ちゃんの可愛さが際立つコメディとして効果的です。
時乃ちゃんは、いわばアリバイトリックを解き明かすための「外部委託業者」といったところでしょうか。公にはできない立場と趣味を兼ねているからとはいえ、単価5000円とはかなりお得ですなぁ。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第985号)
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