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テレまめ

まだ生キズ。【金スマSP・TEAM NACS】

金スマ

春休みを頂いている間にも、これだけは「テレまめ」で宣伝しようかと思っていたのが、3月23日に放送された「金スマスペシャル」でした。

TEAM NACSの幼い頃のエピソードや結成前日譚を、インタビューと再現ドラマで構成する金スマならではの掘り下げた特集でしたが、再現ドラマの役者さんのクオリティも高く、内容的にも、大泉洋さんだけでなく全員に焦点が合わせられていて、2時間のスペシャルは堪能できる内容でした。

昨年末からNACSの周辺をTBSのカメラが密着取材しているという話は聞いていて、てっきり「情熱大陸」での特集だと思い込んでいたので、金スマだということを知った時には、少し驚きでした。というのも、なんといっても金スマのMCは中居正広さんであるから。

NACSはかつて冗談半分で言った「北のSMAP」という別名が、いつの間にかまことしやかなキャッチコピーっぽくなっていて、SMAPよりも5年遅れの結成であるものの、年齢的にもほぼ同じということもあり、何かと対照的に見られることもありました。

集団心理学的にも注目されるほど、メンバー5人の個性が被ることなく存在している点でも共通しており、まさに北と東の両雄と見られる向きもあったのですが、NACSが結成20周年、SMAPが25周年を迎えた2016年に、ご存知の通り、東の雄は解散の憂き目にあうことになりました。

そのSMAPのリーダーであった中居さんの番組ということで、腫れ物に触るかのような感覚があったのです。

果たして、番組の中で森崎リーダーが自らの決意を「メンバーを愛で包む存在として、NACSの一番のファンでいようと思う」と語ったのに対して、中居さんが「それを2年前に教えてもらっていれば…」と反応する一場面があり、放送後にはネットニュースがこのやり取りに、「中居さんの本音だ」と食いつく傾向が見られました。

私の個人的な印象としては、前述のような「腫れ物」の印象を多くの人が持っているのを分かっているからこそ、中居さんは敢えてそういう反応をしてみせたようにさえ思えたのですが、いずれにせよ、あれから1年以上経っても、あの騒動は腫れ物どころか今でも生キズとして癒えてないのだと実感させられました。

「スマ」の名を冠した番組が終了することに対する反応や、事務所を退所した3人の動向が大きな関心を持って報じられることなど、全てが「解散後の各々」ではなく、今でもSMAPとして認識されていることは揺るがないようです。

この傷は時間が癒すタイプのものではないように思えるのですが、この先、何か動きがあるのでしょうか。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第889号)

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