12Dec
気づけば12月ももう中旬。イロイロと整理したりまとめたり、紐でくくってリサイクルに出したりとしないといけない時期ですねぇ。
この1年にあった出来事もつらつらと取りまとめてみたくなるんですけれど、何しろこの年になってくると、文字通りの光陰矢の如し。先日の「M‐1グランプリ」の放送を見ながら、「トレンディ・エンジェル」が敗者復活から逆転優勝を遂げてから早くも1年が経過したのかと、驚愕してしまいました。体内時計ではほんの2ヶ月ほど前の感覚なんですが。
「テレまめ」を遡りながら、今年あったことを思い出してみました。今年の訃報部門では、中村梅之助さん、蜷川幸雄さん、白川由美さん、永六輔さん、大橋巨泉さん、小林正彦さん、小川宏さんが鬼籍に入られたことをお伝えしました。
実は、テレまめではお伝えできなかったのですが、小川宏さんが亡くなられた前日の12月5日には、テレビレポーターの武藤まき子さんが急死されました。
折しも今年の新語流行語大賞に「ゲス不倫」なる言葉が選出されましたが、NHKのコント番組「LIFE!」の「囲み取材」というコントで、下衆な質問をぶつけてくる記者が描かれているように、ゲスいのは不倫行為なのか、それを暴いて槍玉に挙げようとする側のほうなのかと思いたくなる昨今のマスコミのなかで、愛を持って取材対象者に接しておられるのが感じられる希少なレポーターさんでした。
武藤さんの取材の中で特に印象強かったのが、ビートたけしさんの実母の葬儀での囲み取材でした。多くのマイクとカメラが向けられた取材の中で、武藤さんの一言がきっかけで、たけしさんが膝を折って泣き崩れてしまったことがありまして、その瞬間の映像は、多くの放送局で放映に使用されていました。観る側も少し意表をつかれた感じで、「テレビ局側はその映像を撮れたことを喜んでいるんだろうな」と思えてしまう一瞬でした。
実を言いますと、その時の印象を「テレビる毎日」に投稿したのが、私がここで連載を始めるきっかけになった出来事でしたので、そんな点も含めて、武藤さんの訃報は特別な思いをもたらす報せでした。
暮れてゆく年の瀬に、逝く人を送る寂しさ。お伝えしきれなかった、今年亡くなられた方たちも併せて、謹んでご冥福をお祈りいたします。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第822号)
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