25Apr
皆さんそれぞれお仕事をお持ちだとは思いますが、自分が関わったことのない業界の仕事に関しては、知っているようでも知らないことが多数あることでしょう。TBSの「ジョブチューン」やテレビ朝日「中居正広のミになる図書館」の「知らなきゃよかったシリーズ」などで、一般にはあまり知られていない内情が公開されることもあるようです。
その「ジョブチューン」にて弁護士の方がおっしゃっていましたが、刑事事件の弁護というのは、実際問題、ほとんどお金にならない仕事なのだそうです。依頼者となる被疑者が経済的に困窮している(それが事件の動機だったりもする)場合が多いので、報酬を望めないケースがあるのが実情だそうです。
TBS日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士-」は、そんな刑事事件を担当する弁護士と裁判のお話です。タイトルにもなっている「99.9」という数値は、日本の刑事事件における裁判で有罪になる確率のこと。逆に言うと、起訴された際には、それを逆転無罪にできる確率は0.1%だということです。ドラマでは嵐の松本潤さんが、その0.1%の可能性を追求する弁護士を演じています。
弁護士の深山大翔(松本潤)は、刑事事件ばかりを引き受けて活動する弁護士で、何度も無実を勝ち取っているが、証言の裏付けや調査の面倒さに比較して収入の少なさに、助手の明石(片桐仁)には文句ばかり言われていた。そんなある日、大手法律事務所の所長・斑目(岸部一徳)から、今般新設される刑事事件専門チームのメンバーとしてヘッドハンティングされる。
新設部署の室長・佐田(香川照之)は、企業相手の民事裁判を担当してきた事務所のトッププレイヤーで、刑事事件には興味がない。さらにメンバーの立花弁護士(榮倉奈々)も自分の本意ではない部署に入ることに、不満げだった。そこへ、運送会社社長殺人事件の容疑者として起訴されながらも、無実を訴えている被疑者からの依頼が舞い込む。
圧倒的不利の立場から、重箱の隅をつつくように証拠を集めていって真実を明らかにしていく逆転劇は、木村拓哉さんの「HERO」の弁護士版といったところです。即行動に起こす主人公に対して、事件の再現実験などに付き合わされ振り回される女性キャストというところも、ちょっと似てますね。
それと、職場ではあくまで強気で高圧的な佐田が、家に帰ると恐妻家だというのが面白くて、しかも深山がその佐田の妻に上手く取り入って、仲良くなってしまう設定が笑えてしまいます。
痛快爽快勧善懲悪のドラマで、ブルーマンデー症候群を乗り切りましょう。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第789号)
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