16Dec
テレビで活躍するタレントさんは、基本的に東京在住で、在京キー局制作の全国放送の番組に出演しているイメージですが、日本全国に放送局があるからには、地方に在住して地方局が制作する番組に出演する、所謂ローカルタレントさんも多数存在します。
私個人は、偉大なる北海道ローカルタレント・TEAM NACSのファンであることはここでは周知のことではありますね。そのNACSが北海道で10年以上放送しているローカルのバラエティ番組「ハナタレナックス」が、年明けの2月に何と全国放送されることが決定しました。
…と、ご贔屓さんの告知をしたところで、私の在住する愛媛県のローカルタレントさんに目を向けて見ますと、最近なにやら全国的に注目されている人が。
TBSの「プレバト!!」は、「天才・凡人ランキング」として、センスと才能を要求される様々なジャンルにゲストが挑戦しては、専門家が評価・採点する内容になっています。
ジャンルは生け花や料理の盛り付けやリズム感など多彩になっていますが、なかでも興味深いのが俳句の採点です。この俳句の査定をしてくれる先生が、俳人の夏井いつきさん。この夏井さんは松山市在住で俳句やエッセイの執筆のほか、ラジオやテレビ番組でも活動する、愛媛県ではおなじみの先生なのです。
「プレバト!!」の俳句採点では、超辛口の批評をする先生として評判になっていますね。俳句のコーナーとして、五七五の体裁を綺麗に収めようとしてかえってつまらなくなったり、逆に奇をてらおうと考えすぎて意味不明になってしまう不思議な句が登場するのも面白いところなんですが、やはりこのコーナーで最も面白いのは、夏井先生の評価と添削です。
出演ゲストは、お笑いタレント、大女優、文化人など多岐にわたっていますが、誰であろうと悪いところはバッサリと斬ってくれるのが痛快なところです。
お笑いさんをただイジるのではなく、前回低評価だった人でも、次に良句が出た場合には思いっきり褒めてくれる公正さや、酷評に対して作者が反論したら「つまらん!」とか「そこがベタなの!」とか間髪を入れずに切り返してくる機敏さが気持ちのいいツボになっています。
そしてさらに気持ちいいのが、酷評の後には、どこがどう悪いのか、何故悪いのか、どう直せば良くなるのかとアドバイスしてくれる部分です。果たして、「凡人評価」のモタついた句を夏井さんが手直ししてくれたあとには、その17文字の世界が、一気に脳内でビジュアル化できるほどに鮮やかに生まれ変わることも、スッキリできるポイントです。
怒る」と「叱る」は別物といいます。正しく叱られることは人を成長させます。正しく叱られることを、人の本能は欲しているのかもしれませんね。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第720号)
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