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テレまめ

暗色背広〜NHK土曜ドラマ

NHKの土曜ドラマは、骨太で見ごたえのある作品であるという印象が強いですね。現在放送中なのは土ドラの得意分野とも言える企業モノの「ダークスーツ」です。

老舗電機メーカーのハシバエレクトロニクスは、会社の再生をかけてアメリカでプロの経営者として定評のある松木(石丸幹二)を新社長として迎える。ハシバの関連子会社に勤務する一之瀬諒(斎藤工)は、突然に本社への出向を命じられると、数人の他部署社員とともに松木の元へ呼び寄せられた。

http://www.nhk.or.jp/dodra/darksuit/

ダークスーツ公式サイト

松木は、創業家が幅を利かせた旧体制の社風を打ち破るべく、才能をもちながらも大企業の中に埋もれている逸材たちに白羽の矢を立てて、ハシバの新規事業のアイデアを打ち出すようにとミッションを与えた。一之瀬たちは「ライセンスビジネス」という新事業を提案するが、それを発端にハシバが子会社との受注操作の陰で裏金を蓄えている事実に行きあたる。一之瀬の同期である親友・島田はいち早くそれに気がつき上司の瀧(榎木孝明)に進言するが、瀧はそれを隠蔽し引き換えに取締役の座を得て、島田は自ら命を絶った。それを知った一之瀬は企業の闇に立ち向かう決心をする。

一之瀬はハシバエレクトロニクスの8人の役員のうちの過半数の5人を味方につけることで、会社を変えて行くことを誓います。敵を倒すのではなく、仲間にする。攻めることで守る、崩すことで立て直す、という胸のすくような逆転劇が展開されます。

一之瀬と行動を共にするのは、新事業プロジェクトのメンバーである、番場(満島真之介)、高根沢(市川由衣)、小宮(大鶴義丹)、安城(神保悟志)と、経済系報道番組のキャスター・吉田(戸次重幸)、そして役員会の陰謀により社長職を解任された松木の7人。それぞれの得意分野を生かしながら、役割を分担したファインプレイの連携で、大企業の牙城に挑んでいくドラマに、どんどん引き込まれていきます。

難病を患う一之瀬の妻、何やらいわく因縁のありそうな松木の過去、思わぬ場面で顔を見せるハシバ会長・御園(竜雷太)の存在…。逆転劇のサイドにあるエピソードについても伏線が張られていて、次回が楽しみなドラマです。

全6話のこの作品、残り3話であと3人の役員を味方につける計算になります。できれば1クール(12話)くらいで見たいと感じるほどの中身の濃さです。NHKドラマでCMがありませんからね、気がつけば1時間ずっと画面に釘付けですよ。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第719号)

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