22Aug
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子供の頃に一度観た『ウルトラマンA』を改めて観直してみた。
ウルトラマンAというと、北斗星二と南夕子という二人の「男女合体」という異色の変身方法が印象に残る。とはいえ、何かあったらどちらかがどちらかの方に大急ぎで行かなくてはならないわけで、結構不便。で、聴いた話によると、あるエピソードで超獣が右手に北斗、左手に南を持って、二人を叩き潰そうとした瞬間に変身するというのがあった、というのだが、イマイチ記憶に無い。もしかしたらガセかもしれないので、本気にはしてないが。
さて、今回改めて観直してみた回は「逆転!ゾフィ只今参上」である。朝っぱら眠い眼をこすりながら鑑賞したきりなので、異様に懐かしい。この回まで異次元人・ヤプールは次々と超獣をこの世に送り込んでいたが、それらはことごとくウルトラマンAとTACに破れ去った。そしてついに彼らは、一気に勝負をつけるべく大胆な作戦を展開する。
冒頭、ぼろをまとった変な老人が経を唱えながら街を練り歩いている。彼は商店街の真ん中で、どこかの宗教団体のようなことを言いながら自らの教えを絶叫するのだ。そしてその老人、唐突に、
♪お前は俺を信じなさい、ホレ信じなさい、ホレ信じなさい……♪お前はお前を信じなさい、ホレ信じなさい、ホレ信じなさい……
……いきなり「学生節」の替え歌だ!子供心に、これはインパクトがあった。話はともかくこの歌だけは覚えていたぞ。で、私同様その歌が気に入った子供達が、老人達の後についていってしまい、いつしか子供達は老人の導きで海岸にいた。もちろん、さっきの歌を歌いながら。
老人「海は青いか?」子供達「青い!」
老人「違う!海は真っ黄色だ!見ろ!」
子供達「……黄色だ!」
老人「山は緑か?」
子供達「緑だ!」
老人「違う!山は茶色だ!見ろ!」
子供達「……茶色だ!」
老人「花は咲いているか?」
子供達「咲いている!」
老人「違う!花は死んでいる!見ろ!」
子供達「……死んでいる!」
♪お前は俺を信じなさい、ホレ信じなさい、ホレ信じなさい……♪お前はお前を信じなさい、ホレ信じなさい、ホレ信じなさい……
……えー、前半5分はずっとこんな調子なんです。嘘だと思ったらビデオを借りるのが早い。
歌に合わせて老人と一緒に踊り狂う子供達。しかし歌が歌なんで凄く変な空間と化している。いや、事実変な空間なのだ。
その光景を、パトロール中にたまたま目撃した北斗星二。が、彼が一瞬目を離した隙に、子供達の姿が消えた!老人を追う北斗、しかし老人は鬼のような形相に姿を変え、炎を吐き吹雪を起こし、逆に追い詰められた北斗は崖から転落して怪我を負ってしまう。
基地でその一部始終を話す北斗だったが、誰も信じてはくれない。当然であった。彼がパトロールしていた場所に、もともと海岸など無かったのだから。では、北斗が見たものは一体……?
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