17Feb
近頃チマタに浸透してきたフリマアプリ。断捨離と小遣い稼ぎを兼ねて新規に始めてみたいと思っている方も多いのか、バラエティ番組などで、出品の仕方をレクチャーして取り上げることもあるようですね。「ヒルナンデス」では、タレント手作りの品を覆面出品して売れるか否かを競うフィールドとなる使われ方にもなったりします。
私もアカウントを作って細々と売り買いを楽しんでおりますが、先日、棚の奥に眠っていたとあるグッズを出品しましたら、ほんの数分でSOLDとなり、ご購入者からは「以前から探していたんですよ!」とのコメントでした。前々から思っていたのですが、このアプリに「ユーザーがこんなものを探しています」的な項目があれば、出品する側にも助けになるのにとの考えをさらに強くした一瞬でした。つまり需要と供給ってことです。
少し前の「探偵ナイトスクープ」では、ウルフルズのトータス松本さんが依頼者としてサプライズ出演され、ご自身の仕事部屋から大きなテーブルを運び出すという依頼が実行されました。
結果的には、運び出されたテーブルはリサイクルショップでも引き取り困難となり、廃棄必至となったのですが、なんとその時、ロケの撮影をしていたカメラマンさんが「自分の事務所用に買い取りたい」と申し出ました。購入価格は、トータスさんが「御の字」だと言った5千円。特注の製作費は30万円ほどらしいのですが、廃棄となればむしろ数千円の処分料がかかってしまうし、なによりもゴミになってしまうことを考えると、全てが丸く収まった大団円となりました。これも需要と供給がぴたりと合った痛快の瞬間でした。
今から25年前に放送されていた「とんねるずのハンマープライス」を覚えていますか?芸能人にちなんだオークション…といっても、ありきたりな所持品を出品するものではなく、「一緒に××できる権」「○○さんが××してくれる権」「○○さんが書いたダジャレの掛け軸」などなど、唯一無二な体験や逸品を競り落とすというものでした。
「藤井フミヤさんが結婚披露宴でTRUE LOVEを歌ってくれる権」という商品で初めて落札価格が100万円を超えて以降、価格はさらに高騰の傾向となりましたが、支払う方は払うだけの価値があると納得しての入札なので、文句なし。そして偶然にも、番組が始まって10日後に阪神淡路大震災が起きてしまったことで、オークションの金額は全額そのチャリティに充てることになったので、高額の取引となっても、見る側も承知できる流れになりました。
需要と供給がハマる瞬間は、パズルのピースが合うような快感で、時に奇跡に似た喜びも連れてきます。これがテレビで見られたら気持ちいいですよねぇ。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第984号)
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