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テレまめ

奇跡はここにあるのさ

年末のバタバタの中で、秋クールのドラマが最終回を迎えています。

「大恋愛〜僕を忘れる君と」の最終話に起きた、ささやかで大きな奇跡に大号泣しながら、この奇跡があったことで、切なくも哀しい物語が救われた思いがしていました。

そして同じく秋クールには「僕らは奇跡でできている」という、やはり奇跡が冠されたドラマがありました。こちらは、生まれてきたことが奇跡、人生の中で出会えたことが奇跡と、実に壮大なスケールでの奇跡を謳い、日常のひとつひとつが感謝と驚嘆に値する奇跡の連続なのだと説いてくれました。

日常の奇跡といえば、こちらは夏クールに放送されてヒットした「義母と娘のブルース」でも、印刷物に表記された数字が連番やゾロ目になっているとか、街中で見かけた光景に偶然の一致を見かけるといった奇跡や、落としたものが風に乗って届くべき人の所へ届くだとか、登場人物が実は何度もすれ違っていたという、さまざまな奇跡が描かれていました。

何しろ最終回の最後のシーンの最後のセリフが「奇跡?」で、具体的にどういう奇跡なのか説明しないままに終わったので、どんな奇跡なのか、それがどんな奇跡をもたらすのか、視聴者の深読みゴコロを突っつきまくったのでした。

思えばドラマは奇跡の連続。「高嶺の花」の美女と野獣カップルも奇跡なら、「大恋愛〜」の松岡昌宏と草刈民代のまさかの年の差カップルも奇跡。「グッドドクター」の自閉症スペクトラムの医師や、「チア☆ダン」の創部チームが強豪校に迫る活躍を見せる展開など、ドラマは多種多様な奇跡を私たちに見せてくれています。

奇跡の目撃者は貪欲に、また新たな奇跡を求めて、来年も新しいドラマを見るのです。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第925号)

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