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テレまめ

クールのずれを調整しつつ、夏ドラマが終わりました。内容的にも多様だった感がありますが、なかでも色々とツッコミどころもたくさんあったのが、日本テレビの「私たちはどうかしている」ですかねぇ。

「半沢直樹」(TBS)が現代歌舞伎とするならば、「わたどう」は日本と同じ地名を持った架空の地を舞台にした、令和の時代劇という感覚でした。

それにしてもこのドラマで出色なのは、観月ありささんの存在でしょう。主人公は浜辺美波さんでしたが、主役の座は観月さんが席巻していたようにも思います。観月さんといえば、子役でデビューし、10代ではアイドル、20代30代もドラマ主演を連続でこなすなどの記録もお持ちですが、主役を続けてきた役者さんがバイプレーヤーに回った時の味わいは、なんとも言えない深さを感じられます。ましてや今回の役どころは、悪女。完璧なまでの[マレフィセント感]に拍手を送りたい気分でした。

全4話での放送が英断された「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS)。三浦翔平さん演じるマネーコンサルタントの秘書役で大友加恋さんがキャスティングされていますが、ドライな人の印象から転じて、3話では独占欲と嫉妬からパートナーを陥れる冷淡でダークなキャラになりました。

大友さんと言えば、かつて私が「とことん不幸な役を演じてほしい」と思った女優さんでもあるのですが、こういう闇落ちパターンもなかなかいいですね。

過去の作品から言えば、「セイレーン」(フジ)での菜々緒さんや、「真昼の悪魔」(フジ)の田中麗奈さんも、ゾクゾクするような悪女っぷりでした。

個人的に今後、悪女を演じてほしいと思うのは白石麻衣さん。クールビューティが最高に生かされる役柄だと思えるのですが、如何。

美しき悪女は、ドラマを締める強めのスパイス。視聴者のイメージを鮮やかに裏切る存在を、今度はどんな女優さんが演じてくれるでしょう。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第1016号)

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