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時をかける黒島結菜【アシガール】

コミックであれ小説であれ、物語を考えるときのきっかけって何なんでしょう。もしかして、既存の物語を我流にアレンジすることが出発点なのかなと思ってしまうのが、大まかなテーマが似通っているものに出会うときです。

それには大きく2パターンありまして、ひとつは、心と身体が入れ替わってしまう物語。そしてもうひとつは。現代人が戦国時代にタイムスリップするものですね。これらの物語がすべて実際に起きているとしたら、織田信長なんてそろそろ本能寺の変が起きることに気が付いてもいい頃じゃないかと思うんですが(笑)

さて、そんな戦国トリップものの新作が、NHKの「アシガール」です。

アシガール

速川唯(黒島結菜)は16歳。脚が速いことが取り柄だが、特に陸上競技に打ち込むわけでもなく、食べることが大好きなお気楽女子高生。

ある満月の夜、天才理系の弟・尊(下田翔大)が設計・制作したタイムマシンを作動させてしまい、突然戦国時代の真っ只中に飛ばされる。

どさくさに紛れる形で足軽隊の一員となり「唯之助」と名乗るが、事態の異常さに絶望しかけたところで、戦国大名・羽木家の嫡男である忠清(健太郎)に出会い一目惚れしてしまう。唯は忠清に会いたい一心で城を目指し、なんとか忠清に仕えたいと願うのだが…。

黒島さんといえば、2016年の「時をかける少女」(NTV)でもタイムリープする役どころでしたので、どんだけ時をかけるのが好きなのよと突っ込みそうになりますね(笑)。

そして今回の「時かけ」は(←イヤ違うってww)動機がズバリ「恋」!惚れた一念岩をも通し、時空も越えてしまう威力を発揮します。

平成の世に残る資料で羽木家が滅んだことを知ると、それを阻止するべく突っ走る唯。考えてみりゃ、既に遠い昔に死んでる人なんだからそれは覆せない事実として諦めるべきなんでしょうけど、それを許せない真っ直ぐさというか、ひたむきさというか、素でバカな感じとかが、愛おしく見えちゃいます。

また、戦国の世で出会うお袋様こと吉乃(ともさかりえ)に教えられる道義や、家族や仲間との信頼や結束といった、見ていて気持ちのいい人と人の関わりが描かれます。

時代を超越して存在するのは愛情だという、シンプルなテーマだと言えるのかもしれませんね。

さてさて400年を飛び越える唯の恋は果たして成就するのか。何を持って成就というのか?結末が気になります。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第863号)

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