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テレまめ

お盆が近づいて、亡母のお参りをしていて思い出したのですが、私がまだ学生だった頃、昼の時間帯は自宅にひとりきりになる母がよく言っておりました。

一人でご飯食べる時にテレビつけてもさぁ、民放のワイドショーは芸能人が引っ付いたの離れたのって話題を、どの局も同じようにやってるし、ドラマ見るにしても内容が「不倫」「裏切り」「殺人」みたいなことばかりで見たいと思うものがないからね、そういう時は教育テレビかけるのよ。「小学校4年生の理科」とか、けっこう面白いよ。

当時は「見たい番組がないとはなんて不幸な」ぐらいに、テレビっ子の娘は思っておりましたが、その頃の母の年齢を追い越してしまった今にしてみると、「どこも同じようなことやってる」のも、「世知辛いテーマが多い」のも、実感としてよくわかる事実です。いやぁ、ってことは、昼間のテレビって30年も進歩がないのか?

現代は地上波の他にもBSやCSや、なんとなればHDDもDVDもあるのですが、ここはひとつ、Eテレ(教育テレビ)という選択肢を視野に入れてみるのも一興です。

子育て全盛期の頃には幼児番組のゴールデンラインナップで楽しんでいたものですが、それも過ぎると少し離れてしまっていたEテレ。その間に歌のお兄さんとして就任していた横山だいすけさんが、なんだかとっても人気なんだとか。

私は「警視庁いきもの係」で、初めてちゃんと横山さんを見たのですが、なるほどと唸らせる表現力!昨年の大河ドラマ「真田丸」でも、子供番組で活躍した新納慎也さんや小林顕作さんが好演していたこともありますし、その他の番組でも、見逃せない出演者たちが集結しています。

ブレイク前の逸材もいれば、こんな大御所がでてくるの!と驚かされる場合も。その筆頭が「昆虫すごいぜ!」の香川照之さんですかね。

また、「ピタゴラスイッチ」「0655」「2355」などは、コアな大人ファンが多いのも周知の事実ですね。

マニアックな要望にも応えうる専門性と、ほかの局にはない特異な切り口の企画、せわしなく詰め込む感のある民放の番組に対して空間を生かすかのようなゆとり感、自分の専門外のジャンルだとしても、一度番組を覗いてみると、もしかしたら新発見があるかもしれないと思わせてくれますよ。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第856号)

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