30Nov
朝ドラ「エール」が、通常の時期より一か月遅れで最終回を迎えました。今年はすべてのことが新型ウィルスの影響を受けているとはいえ、このドラマに関しても、撮影ストップによる放送休止、予定よりも2週分の内容カットとなりました。
今年開催されるはずだったオリンピックにちなんで56年前の東京大会で入場行進曲を作曲した、作曲家・古関裕而さんをフューチャーし、今年の大会との相乗効果も狙っていたでしょうに、そのオリンピックが延期、そして古関さんが作曲した名曲・夏の甲子園こと高校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」も、その大会が中止という異例なことになってしまい、別の意味で特別な思いを残すことになりました。
異例といえば、朝ドラは今作から月―金の週5日放送になりましたが、本編のドラマは木曜日にエンディングを迎え、残された金曜日は古関さんの作品の数々を出演俳優たちが歌うコンサート形式にして放送するという、今までにない形でした。
山崎育三郎さんや古川雄大さんはミュージカル俳優として本編の中でも歌うシーンは何度もあり、薬師丸ひろ子さんも失意の中で生きる力を見出す感動的な歌のシーンがありましたが、このコンサートでは、本編では歌うことのなかった堀内敬子さんと馬具職人の岩城さんこと吉原光夫さんの堂々たる歌いっぷりも聞きごたえのあるものでした。最後の最後になってこの歌唱力に驚いた人も少なくなかったようですが、このお二人は劇団四季出身なので、これもまた納得、なのでした。
沢山の歌に包まれた印象的な朝ドラだったように思います。
※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第1024号)
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