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テレまめ

声援を送り合おう

連日ステイホームで自宅にこもることは、もともと苦ではないのですが、毎日が日曜日感覚で曜日を忘れそうになっているのと、何より春期のドラマが始まらないのが、ストレスと言えばストレスですね。何しろ撮影そのものができない状態なので致し方のないことで、その分、晴れて撮影が再開される日には、全力で喜ぶ準備をしています。

早くから撮影が始まっている、NHKの朝ドラと大河ドラマは現時点で放送されてはいますが、これも早晩には休止の措置となるのでしょう。

とりあえず先週まで放送された朝ドラ「エール」について。

今回の主人公は昭和を代表する作曲家の古関裕而さんをモデルにした、彼と愛妻の人生を描いたものです。古関さんの代表曲といえば、夏の高校野球のテーマ曲「栄冠は君に輝く」。プロ野球の巨人の応援歌「闘魂込めて」も、ライバル阪神の「六甲おろし」も、どちらも古関さんの作品だというのも面白い事実ですね。

怪獣映画「モスラ」で双美人が歌う「モスラの歌」も古関さんの作品だというのですから、氏の作品の多彩さがうかがわれます。

個人的には、フジテレビの「オールスター家族対抗歌合戦」の審査委員長としての、穏やかで慈愛に満ちた微笑みのおじいさんとしての印象が残っています。

商家に生まれながらも、音楽の才に恵まれた裕一(窪田正孝)は、生家の事情で音楽家への道を諦めざるを得なくなり、その決別のために制作したはずの交響曲が、世界的なコンクールで入賞して、留学の権利を得る。

一方、幼いころから歌が好きで、歌手になることを目指している音(二階堂ふみ)は、裕一がコンクールで入賞したという新聞記事を読んで感激し、熱烈なファンレターを送る。

多数のファンレターの中から、音の手紙が琴線に触れた裕一は返事を出し、ふたりは文通を重ねる。だが、裕一の立場を思いやった音は、身を引くことを決心するが、音を失っては創作意欲をなくしてしまう裕一は、音の家を訪ね、結婚を申し込んでしまう。

若く、真っ直ぐな2人のまなざしが、沈滞する世界に文字通りのエールを送るような爽やかさで、気持ちのいいドラマとなっています。

もう少ししたら放送休止になってしまう寂しさをはらみつつ、きっと完結してくれる期待を込めて、できるだけドラマの先を楽しめたらいいなっ。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第995号)

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