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テレまめ

ワタクシ、以前とある表具屋さんに勤めていたことがありましてね。主に額装品の製作をしていたのですが、そのためか、映画やドラマを見ても、セットの壁に掛かっている額や掛け軸についつい目がいってしまうという職業病のような状態になってしまったものです。

最近ではそんな癖もだいぶ抜けてきましたが、それでもドラマの壁にはまだまだ気になる絵が掛かっていることがあります。

フジ月9「コンフィデンスマンJP」は、詐欺師のダー子(長澤まさみ)たちが「その道」の専門家になりすますことが多いのですが、第5話「スーパードクター編」では天才的な外科医になりすまし、大病院に潜入して理事長親子を謀ることに。その理事長室の場面で壁に掛かっている絵に見覚えが…!?

第5話「スーパードクター編」

絵といえば第3話の「美術商編」で絵画がたくさん出てきました。その中でダー子が描いた、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の贋作(だだし本物とは似ても似つかぬ)が、それでした。一体どんな経緯を経てここに飾られることになったのか…(笑)想像力の中でスピンオフドラマが始まりそうです。

第3話の「美術商編」

そして先週も取り上げましたが、朝ドラ「半分、青い。」(どうやら気に入ってます)の、漫画家・秋風羽織(豊川悦司)の仕事場の壁には、秋風センセイの作品が大きなパネルとなって掲げられています。

周知の通り、秋風作品は実在の少女漫画家であるくらもちふさこさんの作品がそのまま使われていまして、ここでも「糸のきらめき」「A-girl」といったポップアートとしても上質なイラストが、ドラマの壁で彩りを添えています。リアルにくらもち作品のファンの方は、心ときめくのではないでしょうか。

さらに、秋風センセイのプライベートルームには、かつて飼っていたペットたちの肖像画が掛けられていますが、その作者たちは「東谷魁夷」「平川郁夫」「松原龍三郎」「縦尾忠則」と、割と安易なパロディネーム(笑)。これらの絵の真の作者は、長友心平さんという画家さんです。

ドラマの本筋はもちろんですが、ちょいと壁に視点をずらしてみるのも、斬新で粋な楽しみ方じゃありません?

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第895号)

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