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テレビる毎日

「テレビる」HPのトップコーナーにもあるように、テレビドラマには「よくあるパターン」が存在します。囲碁の定石のように、スポーツの攻撃パターンのように、「こうきたらこう返す!」「この展開では次はこうなるのが普通」なんてように、ある程度の予想がきいてしまうことがあります。

テレビに限らず、映画や舞台や、その原作となる小説などの世界の歴史は長く続いていますから、あまり容易に想像がつく、いわゆる「ベタな展開」は嫌われます。(あえての「ベタ」がいいってのも時にはありますが)視聴者が期待しているのは「いい意味での裏切り」。ストーリー展開だったり、キャスティングだったり、その手段はイロイロあるようですが。

先日ご紹介した「カルテット」は、ドラマが始まる直前はどっぷりとしたミステリータッチを想像していたのですが、物語が第2部に突入してみると、当初の予想をことごとく裏切る展開に驚いています。

初回では、真紀の夫が失踪し、姑は真紀が殺したのではと疑念を抱いている設定でしたので、てっきりサスペンスに近いものかと身構えていたのに、先週の放送では失踪した夫が登場して、「夫婦の結婚観・価値観のズレ」が夫側と妻側の双方から同時進行で語られるという内容に、どんなミステリーの謎解きを聞くよりも引き込まれて見てしまいました。

そして、最大に予想外だったのが、真紀の夫役が宮藤官九郎さんだったこと。さらに「それは反則だ!」と叫びたくなったのが、高橋一生さんとの2ショット!(高橋さん包帯巻いてたけど。)11年前の宮藤さん脚本のドラマ「吾輩は主婦である」(TBS)で、高橋さんは宮藤さんを投影したような小説家の役で出演していまして、あまりに宮藤さんによく似たその姿を見た私は、そこで初めて高橋一生という俳優を印象づけたほどでしたから。

今期のドラマでの予想外なキャスティングは、まず「真昼の悪魔」(フジ)の田中麗奈さん。単に「悪女」という言葉では括れないほどの怖さは、物語が敬虔なキリスト教徒であった遠藤周作原作ということもあり、「悪魔」が比喩ではないと思わせる凄みを感じさせます。

そして「スーパーサラリーマン左江内氏」(NTV)の賀来賢人さん。こちらは典型的な道化師型三枚目のポジション。シリアス系二枚目として揺るぎないはずの賀来さんが演じることで、これまた綺麗に裏切られてしまっています。

さらには「A LIFE」の松山ケンイチさんも、強いものにおもねるボンボン医師といった情けない系キャラの役で登場したことはちょっと意外で、「だから嫁は苦労してるのか!」と、裏番組「大貧乏」(フジ)に主演している小雪さんに対する責任を勝手に押し付けそうになったり(笑)。

裏切りがテーマなら「嘘の戦争」(フジ)でも、二科家長男・晃を演じる安田顕さんも今までにないお人好しな役柄。むしろ次男の隆の役柄が従来のイメージなんですが、振り幅が広いんですねぇ。

裏切られることに悦びを感じる、ドラマ視聴者はM揃いなのかも。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第832号)

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