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テレまめ

父で姉で編集長【とと姉ちゃん】

冒頭から余談ですが、光文社発行の週刊誌「女性自身」にて、「今期の春ドラマの見どころ」という内容で取材していただき、火曜日(4月5日)に発売になりました。突然の依頼にオタついて、とりとめない雑談のように喋ったものを記者の方が見事にまとめてくださって、記念すべきマスコミデビューを(大袈裟な…^_^;)果たしてしまいました。その「女性自身4月19日号」の表紙に載っている高畑充希さんまでもが愛おしく感じるさっちゃんです。

いえね、力ずくで結びつけてはしまいましたが、高畑充希さんはもともと大好きな女優さんの一人です。ミュージカル女優として実績を積みながら、近年はテレビドラマでも印象的な存在感を示し、確実な実力の持ち主として期待に応え得る役者さんの筆頭にいる人です。

その高畑さん主演の朝ドラ「とと姉ちゃん」がスタートしました。とはいっても、第1週は子供時代の話になるので、子役メインの週なのですが。

時代は昭和の初め。小橋常子は、3人姉妹の長女。小橋家には父・竹蔵(西島秀俊)の決めた家訓があり、「朝ご飯は家族全員で一緒に食べる、月に一度は家族でお出かけする、自分の服は自分でたたむ」という約束を守りながら、5人で慎ましく暮らしていた。

しかし常子が10歳の時、竹蔵は結核に倒れ、他界してしまう。死の直前、竹蔵は常子に「とと(父)の代わりに家族を守るように」と言い残していた。悲嘆にくれる母(木村多江)や妹たちを前にして、常子は父との約束を守るべく「これからは私がととの代わりになる!」と宣言する。

このご両親が素敵でしてねぇ。子供たちに対しても敬語で話しかけるところや、子供の短慮を叱ったり責めたりせずに「なぜそうしたのですか?」と聞いてあげるところ、大人の都合を振り回さずに、非がある時は誠実に謝るところ、なにより、両親が深く信頼し合い愛し合っているところが、朝からとっても気持ちいいんです。

ととが亡くなった後、遺品の中のフィルムを現像してみると、そこには日々の暮らしの一コマを切り取った家族の光景が。父が大事にしたがっていたものを、引き継いで守っていくことが常子の軸となって、家族と共に常子は成長していきます。やがて総合生活雑誌「あなたの暮し」を創刊することになりますが、それはまだ先の話。

第1週では、まず竹蔵の弟の鉄郎役で向井理さんが登場しました。竹蔵とは対照的な、山っ気の多い気質でかなりいい加減なところがあるキャラクターは、まるで「ゲゲゲの女房」に出てきた「イタチ」のようで、今回は向井さんがその立場を演じていることに、まだ少々違和感が残っています。

また、竹蔵が接待する大企業の専務役がラサール石井さんで、前作「あさが来た」での、ファンから恨みを買いそうな役どころの印象が残っているうちの再登板、しかも今回も、小橋家に無理を通す役でして、どこかでラサールさんのイメージアップの場面を願わずにはおられません(笑)。

常子が成長した1960年代のファッションの再現にも注目したいところです。もしかして現代の流行ににそのテイストが取り入れられるかも?

それと、どうやら最近の朝ドラは、流行語を発信しようと画策しているようなのですが、前作の「びっくりぽん」に続き、今作は「どうしたもんじゃろのぉ〜」というセリフが随所に出てきそうです。決して優柔不断の言葉ではなく、現状打破のアイデアをひねり出す魔法のキーワードとして、さて、流行はいかに。

※元記事:コラム「さっちゃんはね、テレビが大好きホントだよ♪」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第787号)

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