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テレまめ

チャンバラの心が読み取れない時代

新春特番で時代劇「大江戸捜査網2015」(TX)が放送されましたが、大江戸捜査網と言えば、30数年前、私が子供の頃に放送されていた時代劇で、正当な法で裁けない悪人たちを、隠密同心が実力をもって成敗するというものですが、こういう手法は、後に「必殺仕事人」や「暴れん坊将軍」にもつながっていく、時代劇の一時代を築いた王道とも言える演出だと言えるでしょう。

そしてまた、心のどこかで、そういうものを待ち望んでいる我々がいたもの事実だと思います。

しかし、現代においては、昔のような<痛快アクション時代劇>などというジャンルは無くなり、ほとんどチャンバラの無い、いわゆる<時代物>が多くなりました。

これはひとえに、<武力を伴わない心の時代>がやってきたという事だと思いますが、チャンバラの中に“心”が無い訳ではありません。むしろ、そういうものを読み取れない時代になってしまったのかも知れませんよね。

そして今、「死して屍拾う者無し」という言葉が表すように、そうまでしても正義を貫く“心”こそ、我々が無くしてはいけないモノなのではないでしょうか。

※元記事:コラム「志郎のテレビ見聞録」(テレビる毎日公式メルマガ[週刊・テレビる毎日]第688号)

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